八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」親の介護、夫の浮気、忍び寄る更年期、老後資金の計算……実体験を交えて赤裸々に描き大きな話題を呼んだ、大佛次郎賞受賞作。

ジャンル
出版社
中央公論新社
掲載誌・レーベル
中公文庫
ページ数
320ページ
電子版発売日
2015年04月24日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • 母の遺産 新聞小説(上)
    通常版 1巻 756円(税込)
    八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになっ...
  • 母の遺産 新聞小説(下)
    通常版 2巻 756円(税込)
    母を見送った美津紀は、ひとり、冬の箱根へ向かう。かつて、祖母、そして母が訪れた芦ノ湖畔のホテルで夫と女が交わしたメールを読んでいると、「あたしは愛されなかった」という真実が目の前に立ち上がっ...

母の遺産 新聞小説(下)

Posted by ブクログ 2017年07月13日

2012年に単行本で出た際に、読んでいるんです。
2017年現在からみると、たったの5年前。
最近、電子書籍で再度購入。

「母の遺産」水村美苗さん。中公文庫、上下巻。

#

50代の女性がいて、結婚していて子供はいない。
父はもう亡く、老いた母がいる。
この母が、色々面倒ばかりかけ、たいへんにし...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(下)

Posted by ブクログ 2017年07月10日

下巻です。
上巻では母の介護が焦点だったのに、下巻では主人公の夫の若い女との浮気話に軸を移した感じで主題が読めず、はじめは少々戸惑いました。
だってね、箱根のホテルに逗留してから雰囲気ががらっと変わるんですもん。急に夫問題(苦笑)。

・・・ではありましたが、通読したらとてもよかったです。
ここまで...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(上)

Posted by ブクログ 2017年07月13日

2012年に単行本で出た際に、読んでいるんです。
2017年現在からみると、たったの5年前。
最近、電子書籍で再度購入。

「母の遺産」水村美苗さん。中公文庫、上下巻。

#

50代の女性がいて、結婚していて子供はいない。
父はもう亡く、老いた母がいる。
この母が、色々面倒ばかりかけ、たいへんにし...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(上)

Posted by ブクログ 2017年06月26日

何かの雑誌で林真理子がオススメしてたので積読リストに入れてました。

著者の作品は初めてだったのですが、あーマリコさんが好きそうだな、というのが第一印象です。
親の介護の話を主軸としながら、更年期、老後資金・・・などなど現実的な問題が山積みでいつかは私も向き合うことなんだ、と漠然とですが感じるものが...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(下)

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月18日

 わがままな母から解放され、つましく生きるには十分な遺産を得て、浮気している夫を捨てる。50代での再出発。これだけ聞けば「最高やんか!!」と思う。
 しかし、この決断に至るまでが長い。後半は失速してしまった。箱根の芦ノ湖畔の仄暗いホテルで、過去を正視し、老後資金の計算をし、葛藤する。最後は明るい終わ...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(上)

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月12日

「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」

 そんなことを言ってはいけない、と怒る人もいるのだろうか。私はまだ30代だけど、「自分の人生を生きたい」母の介護、というだけで他人事とは思えない。まして、私は一人娘。こういうとき、弟なんて役に立たないんだろうな。。「早く死んで欲しい」そんな会話がで...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(下)

Posted by ブクログ 2017年02月19日

毒親の話かなーと思って読んでみました。上下巻と、けっこうボリュームがありますが、読み応えのある文章で、心情の描写がとても丁寧で読むのは楽しかったです。
特に大きな出来事もなく(あるなら母の死。それも、そう簡単に死んでくれない(笑))、色々となにかありそうでないんだけれど、そういうところがかえってリア...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(上)

Posted by ブクログ 2016年04月24日

著者に興味を持ったのは、ウィキペディアで彼女がポール・ド・マンの弟子と知って以来。
本作は、認知症の母への対し方が分からず、藁をも縋る思いで手に取った。
表題から実家で読むのは憚られたため、帰宅した時だけ読むことにした。

久しぶりに読み始めたら、僕自身の身にもいつ降りかかって来るかもしれない状況の...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(下)

Posted by ブクログ 2015年05月24日

上巻で老母を看取った美津紀は、介護疲れや、夫の火遊びなどの日常の煩わしさを一時忘れるために、箱根芦ノ湖畔のホテルに向かう。

そこにも、個性的な老女が…
そして、普段は連泊客がめったに居ないというホテルに、何故か何組もの連泊客。
元は旧男爵邸であったというクラシックホテルが、なんだかミステリの舞台の...続きを読む

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母の遺産 新聞小説(上)

Posted by ブクログ 2015年05月22日

タイトルで誤解するかもしれないが、莫大な遺産をめぐる相続の争いの物語ではない。

老親が(この作品では母)身体を動かせなくなり、入院をしたと言って呼び出され、あれこれ用事を言いつけられ、生きるのが嫌になったと泣き言を聞かされ、
介護できないのでホームに入り、毎日呼びつけられ、そしてホームから、熱が出...続きを読む

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