国銅(上)

国銅(上)

737円 (税込)

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歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。

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国銅 のシリーズ作品

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  • 国銅(上)
    737円 (税込)
    歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。
  • 国銅(下)
    737円 (税込)
    華やかな奈良の都で、国人は大仏造営の作業に打ちこんでいた。ともに汗を流す仲間たちと友情を築いた。短き命を燃やす娘と、逢瀬を重ねた。薬草の知識で病める人びとを救い、日々を詩に詠む。彼は、確かな成長を遂げていた。数え切れぬほどの無名の男たちによって、鉱石に命が吹き込まれ、大仏は遂に完成した。そして、役目を終えた国人は――。静かな感動に包まれる、完結篇。

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国銅(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月12日

    極上の銅を命懸けで掘り出し、精錬して鋳込む。若き国人も仲間と共に都に向かった…。奈良の大仏造りに身を捧げ、報われずに散った男達の深き歓びと哀しみを描く大平ロマン。

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    Posted by ブクログ 2016年11月27日

    久々にヒット!
    地味な主人公だけど、奈良時代の話が克明に描かれていてその時代が目に浮かんでくるようだ。
    箒木篷生って知らなかったけど、他の本も是非読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2011年10月24日

    私は先に「水神」の方を読んでしまったが、この「国銅」があって「水神」がある、そんなことが自ずと頓悟された。

    非常によくできた二昔前ぐらいの連続テレビドラマを観ているかのようだ。
    主人公の国人が絵に描いたような善人の模範で、周りの人々や環境にも異様なほど恵まれる、などといったフィクションならではの好...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    ならの大仏建立の物語です。
    銅を作り上げるまで。
    銅を流し込んで大仏にするまで。
    その過程を体験する一人の若者が苦役に耐えて成長する姿を描いています。
    人生でほんとうに大事なものは何か。

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    Posted by ブクログ 2012年12月29日

    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    仏像の造り方に携わる人の話が読みたくて。
    久々にいい本にめぐりあえた。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     若い頃「師」と呼べるような人と出会えることは本当に幸せなことだと思う。
     この物語に出てくる主人公「国人」もそのような出会いを経て次第に成長していく。
     時には死者もでる程過酷な大仏建立の課役を務めつつ、様々な人との出会い、別れを乗り越えて「自分の仏」=アイデンティティを確立していく主人公の様...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    今ここで生きてることにありがとう!!と言う気分が無性にこみ上げるハナシでした(シラフで)。ラストの漢詩がもうね…

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    天平時代を生きた人達の物語。当時の社会状況が、ことこまかに描かれている。現代ではもう見られなくなった、さまざまな職種の人達も登場。渡来人、百済人もよく描かれている。船や橋、建物などの記述も鮮やかでとてもよい。当時の食文化も読み応えがあった。鮨などにいたっては、当時から1200年以上の時を経て、やっと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     やっぱり帚木蓬生は面白い。固そうでそうでもなく、かと言って緩すぎず。文章に適度な重みがあっていい。
     広国が死んだ辺りまでは、国人が課役から逃げ出していく話になるのかなぁ、と思いながら読んでいたんだけど、段々に国人は仏の教えに染まっていって、なんだか複雑。ただ、彼が信じているのは、ある意味、治世に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月26日

    奈良の大仏を作るために全国から集められる人々。その中で長門から竿銅を作っていた国人がやがて奈良で大仏を作り懸命に生きる姿を描写する。
    習字や薬草についてなど探究しながらも長門に帰る日を夢見て。
    昔の建造物には奴隷のように働いた一人一人がいたんだ、東大寺の大仏見に行くぞ。古代の旅の風景も興味深い。

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