病いの哲学

病いの哲学

715円 (税込)

3pt

3.3

末期の状態にある人は死ぬほかないーー。死の哲学はそう考える。これに抗し、死へ向かう病人の生を肯定し擁護すること。本書はプラトン、パスカル、デリダ、フーコーといった、肉体的な生存の次元を肯定し擁護する哲学の系譜を取り出し、死の哲学から病いの哲学への転換を企てる、比類なき書である。

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病いの哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年07月27日

    「はじめに」、「あとがき」における著者の思いが熱い。

    本編はプラトン、ハイデッガー、レヴィナス、フーコーなどの哲学者を引きつつ、病いや生死についての論考を重ねていくもの。著者がアレコレと現実の問題を切っていく…みたいなものを想像しているとちょっと噛み合わないかもしれない。

    でも、「はじめに」と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月29日

    生きるか死ぬかそれが問題だ、という言葉への疑問から始まり、プラトンの尊厳死へとつながっていくあたりはたのしい。

    その後、末期状態、安楽死、臓器移植などを取り上げつつ「生死の境目」について考察し、さまよう感じと、165ページからのマルセル『存在と所有』の引用から始まる<絶望と希望>は、障害とはなにか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月30日

    [ 内容 ]
    病み衰えて末期の状態にある人は死ぬほかない―。
    死の哲学はそう考える。
    しかし死にゆく人にもその人固有の生命がある。
    死の哲学はそれを見ようとせず、生と死の二者択一を言い立てる。
    ソクラテスもハイデッガーもレヴィナスも、この哲学の系譜にある。
    そのような二者択一に抗すること。
    死へ向か...続きを読む

    0

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