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Posted by ブクログ 2016年01月17日
著者が戦後の引揚者であったことはよく知られていいると思うが、朝鮮でどのようなことがあったのかはあまり語られていなかったと記憶している。本書ではその頃、そして引揚後の九州での生活が少し語られている。差別をされていたのだという。その心持ちをアルベール・カミュの「異邦人」の心境になぞられているのは深いなあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月12日
副題は「隠された日本」。日本の歴史を語る上でまず表舞台には上がらない人々に焦点をあてるシリーズ。第1巻では海山に生きた漂泊の民と関東地域の被差別階層の人々を取り上げている。
日本人単一民族論について冒頭でイリュージョンと評しているが、私も知識の上ではそれらがファンタジーであると知っている。だが、民族...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月05日
五木寛之 「サンカの民と被差別の世界」
海の漂白民として「家船」
山の漂白民として「サンカ」
賎民の王として「浅草弾左衛門」
旅暮らしの香具師として「フーテンの寅さん」
を取り上げ、社会に定住せず、流動する民を取り上げ、被差別の現実と生き様を論じている
原題「日本人のこころ」から考えると、本の...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月31日
人種差別という言葉、普通に生活していれば聞かない言葉だ。
その言葉を聞くと、自分とは関係のない、むしろ宗教に似たいかがわしさを感じる。
しかし、かつて戸籍に登録されない人たちが日本には存在していた。
海の上、船で一生を終える「家船(えぶね)」
山の中で移動しながら生きていた「山咼(さん...続きを読む
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