サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東

サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東

770円 (税込)

3pt

4.0

【著者のことば】私は、隠された歴史のひだを見なければ、“日本人のこころ”を考えたことにはならないと思っています。今回は「家船」漁民という海の漂泊民から「サンカ」という山の漂泊民へ、そして、日本人とは何かという問題まで踏みこむことになりました。それは、これまでに体験したことのなかった新しいことを知り、自分自身も興奮させられる旅でした。

...続きを読む

サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年01月17日

    著者が戦後の引揚者であったことはよく知られていいると思うが、朝鮮でどのようなことがあったのかはあまり語られていなかったと記憶している。本書ではその頃、そして引揚後の九州での生活が少し語られている。差別をされていたのだという。その心持ちをアルベール・カミュの「異邦人」の心境になぞられているのは深いなあ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年05月12日

    副題は「隠された日本」。日本の歴史を語る上でまず表舞台には上がらない人々に焦点をあてるシリーズ。第1巻では海山に生きた漂泊の民と関東地域の被差別階層の人々を取り上げている。
    日本人単一民族論について冒頭でイリュージョンと評しているが、私も知識の上ではそれらがファンタジーであると知っている。だが、民族...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月05日

    五木寛之 「サンカの民と被差別の世界」

    海の漂白民として「家船」
    山の漂白民として「サンカ」
    賎民の王として「浅草弾左衛門」
    旅暮らしの香具師として「フーテンの寅さん」
    を取り上げ、社会に定住せず、流動する民を取り上げ、被差別の現実と生き様を論じている


    原題「日本人のこころ」から考えると、本の...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年01月31日

     人種差別という言葉、普通に生活していれば聞かない言葉だ。
     その言葉を聞くと、自分とは関係のない、むしろ宗教に似たいかがわしさを感じる。

     しかし、かつて戸籍に登録されない人たちが日本には存在していた。

     海の上、船で一生を終える「家船(えぶね)」
     山の中で移動しながら生きていた「山咼(さん...続きを読む

    0

サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

サンカの民と被差別の世界 ――隠された日本 中国・関東 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ちくま文庫 の最新刊

無料で読める 社会・政治

社会・政治 ランキング

五木寛之 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す