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時は1903年。日露戦争開戦の半年前、朝鮮半島に近い満洲の地に日本からの学術調査隊がいた。彼らの目的は「好太王碑」。古代朝鮮半島の歴史、日朝関係を記したとされるこの碑文の研究のため、嬉田(うれしだ)教授率いるこの調査隊に参加していたのが、本編の主人公、一高の学生・安積亮(あずみ・りょう)である。まだ何者でもない自分に悩む安積が研究自体に疑問を持っていたところ、調査隊は馬賊による襲撃を受けた! 果たして彼らの運命は――!?
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古代史と明治史を巧みに組み合わ
作者の得意な歴史物。特にこの作品は古代史と明治史を巧みに組み合わせしていて冒頭から惹きつける。 途中で張作霖も出てきてうれしくなる。 絵もしっかりしていて虹色のトロツキーと並ぶ満州もの歴史コミックの醍醐味を味わえる。
Posted by ブクログ 2013年05月07日
日露戦争開戦半年前。 一高の学生安曇は満州の地にいた。 古代の日朝関係を記したとされる『好太王碑』の研究の助手として。 この研究が、国家間の策謀へと安曇を巻き込んでいく。
Posted by ブクログ 2013年12月23日
近現代史の空白を追い続ける安彦先生のアタヌーンでの第一作は「好太王の碑」改竄にまつわる物語。あいかわらずのダイナミックな展開と難解な伏線。次巻では古代の皇后まで登場してしまうらしい。
Posted by ブクログ 2012年12月29日
「天馬の血族」は竹宮 惠子ですが、こっちは、「天の血族」です。 古代と明治が、これから交わって行くみたいです。 わりと、この人の歴史物って、ファンタジーやSFでもあっても、「不思議がない」感じで進んでいくので、どんな感じで交わるのかは、結構興味があります。 夢オチ?
Posted by ブクログ 2012年09月01日
「虹色のトロツキー」、「王道の狗」に続く安彦良和の近現代史シリーズ。明治三十六年、第一高等学校の学生の安積亮は帝国大学との合同調査隊に加わって満州へ渡る。日露戦争開戦間近、青年はアジア激動の時代に呑み込まれて行く?!
Posted by ブクログ 2013年09月11日
マンションで読む。再読です。素直に面白い。多分、作家と相性がいいのでしょう。他の作品も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ 2012年09月06日
日露戦争前夜の中国東北部が舞台。広開土王碑とか出てくる。 物語は、古代日本(神功皇后の時代)と交錯していく。
Posted by ブクログ 2012年08月23日
安彦さんでしかも日露戦争ものということで思わず手にとってみた。 まだ1巻ということで、まだまだどうなるかわからないけど、どうやら古代の話もからんでくるらしいので、どうなるのか楽しみ。
まずは「好太王碑文」が出てきたところなので、お話はまだまだこれからといったところ。伝奇色もちょっとあり、今後の展開が楽しみ。
微妙に史実と違う部分がある
作中にある好太王碑(広開土王碑)を日本人は改竄していない。何故なら日本人が調査する以前に中国が調査した拓墨が発見され、全く同じ碑文だったことが判明したから。つまり百済や新羅は日本が臣民としていた(日本に朝貢していた)。日本に残る七支刀もそれを証明する。しかも日本は朝鮮半島南部に任那という国家も有して...続きを読むいたことが広開土王碑文からわかる。
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