なぜ、私たちはこんなに歴史と切れているのか? あの敗戦、新憲法、安保闘争、バブル、オウム事件、そして3・11……。〈知っているつもり〉をやめて、虚心に問うてみたら、次から次へと驚きの発見が噴出! 『東京プリズン』の作家が、自らの実体験と戦後日本史を接続させて、この国の〈語りえないもの〉を語る。(講談社現代新書)

ジャンル
出版社
講談社
掲載誌・レーベル
講談社現代新書
ページ数
304ページ
電子版発売日
2014年06月27日
紙の本の発売
2014年05月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2017年10月24日

東京プリズンとパリティになっている。

現代に至る「日本」というキーワードで隠語として隠されているものをむき出しにする感覚。まるで曼荼羅の様に読者個人の日本人観を再構築させる感覚を持った。

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愛と暴力の戦後とその後

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月11日

 著者の曖昧なことをそのままにしておくのが、耐えられない感じがすごくいい。「戦争放棄をしていながら朝鮮戦争やベトナム戦争の特需で経済発展」「自民党は保守といいながらアグレッシブに改革する」「学生運動での共産主義が流行ったのは他に反体制の受け皿がなかったから」などなどこれまでモヤモヤしながらもそんなも...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2015年07月06日

アメリカ的近代民主主義に対する戦後日本のラカン的受容(「他者の欲望」の欲望)を指摘し、これを外来の概念を内実の理解を伴わないまま「外来語」としてそのまま受容してしまえる日本語の特質に帰するあたりの言語感覚はさすが。論旨の流れにとっ散らかった印象を受けないではないが、高度成長期から東日本大震災に至るク...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2014年12月31日

同い年の人が書いた文章は歩みが違っても共感性が高くなる。これが同時代性というものか。ただ同時代を生きながら、その中心にいるのではなく、辺縁を歩いているからこそ共感できるのかもしれない。この本のテーマは「物語」か思う。著者の問題意識は、「私たちの現在は、明治維新と第二次世界対戦後と、少なくとも二度、大...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2014年07月24日

凄まじい。
プロローグ、第一章「母と沈黙と私」と読んですでに「確かにあったのに、誰も語らなかったこと」が横溢している。
第三章「消えた空き地とガキ大将」は、単独で優れたドラえもん批評。マンガと社会と歴史、現実と願望の関わりに迫った奇跡みたいな評論だ。
第四章「安保闘争とは何だったのか」 こちらもまた...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2018年01月14日

ぼんやりした近現代史のとらえかたで生きているからこそ、現在に生きるぼくらの精神構造に少なからずその影響があり、よくわからない矛盾や苦悩が、意識上か意識下か、そのすれすれのボーダー付近から生じたりする。本書は、そのような、ぼんやりとしかわかっていないひとの多い近現代史を、自らもぼんやりとしかわかってい...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2017年12月18日

硬直的でないのは、著者が自分の良心に誠実に向き合って出てきた言葉を紡いでいるからで、そこにちゃんと迷いや葛藤がある。重心の置き場は読者と違うかもしれなくても耳を傾けられるのは、ちゃんと自分の意見を冷静に見つめる視座があるからだと思う。なかなか大っぴらに提示しにくい問立てだけれど丁寧に自分を語ることか...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2017年04月21日

私小説というか,ルポというか.
著者が内面を掘り下げながら戦後を総括している.
感情的な語句が多く,こういう種類の新書はあまり読むことがなかっただけに,言葉を飲み込むのにとても時間がかかる.しかしながら,引き込まれる感覚があった.
戦後日本を振り返るならば,誰も責任を取らなかったし,責任を取ることを...続きを読む

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愛と暴力の戦後とその後

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月21日

日本人の国家観や出来事評価、政治観について、「普通の人」の感覚で調べ考えたもの。憲法について、天皇について、政治について、原発事故について、なぜ何も言う言葉がないのか、その理由の根幹を考えたという本。確かに、多くのことに共感をもった。

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愛と暴力の戦後とその後

Posted by ブクログ 2015年12月12日

戦前、戦後についての考察は社会学としても、私がこれまでに聞いたことも考えたことのないもので非常に印象深かったが、この国を覆う閉塞感については個人の経験による考えが強くあまり同意できなかった。たた、我々が恣意的に忘却を選ぶ民という考え方を総論的な本書の読み取りとして感じ、この考えには同意できた。ひょっ...続きを読む

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