世界に外も中もないのよ。この世は一つしかないでしょ─二〇歳の知寿が居候することになったのは、二匹の猫が住む、七一歳・吟子さんの家。駅のホームが見える小さな平屋で共同生活を始めた知寿は、キオスクで働き、恋をし、時には吟子さんの恋にあてられ、少しずつ成長していく。第一三六回芥川賞受賞作。短篇「出発」を併録。

ジャンル
出版社
河出書房新社
掲載誌・レーベル
河出文庫
電子版発売日
2014年05月30日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

ひとり日和

Posted by ブクログ 2015年08月30日

人は嫌ねぇ……人は去っていくからねぇ……。


そんな吟子さんのセリフが切なかった。

ってことで、ひょんなことから一緒に暮らすようになった吟子おばあさんと、フリーターの若者・チズの物語。「自分なんかが社会で受け入れてもらえるのだろうか?」と苦悩するチズと、「人が去っていくことは仕方がないけれども...続きを読む

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2015年08月26日

ドライに見える知寿の、行き場のないウェットな部分。泣いて甘える術を知らない主人公の不器用さは、ハラハラさせられながらも愛おしくてならない。吟子さんとの生活の中で、自分を育てて行くプロセスに無理がなく、穏やかで心地良くしみわたる。大好きな物語。

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2015年03月29日

透明感あふれる、ひとりの女の子の日常。こんなにも鮮やかに、色濃く、繊細に描かれる作品はあまり見たことがない。

青山七恵さんは、京王線のフリーペーパーでのコラムを初めて見かけた以来、好きだった。

一見すると穏やかな日常。そのなかに、いろんな感情が紡ぎ出す現在とその行く先。私はどちらも見失うことなく...続きを読む

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2014年08月10日

主人公の面倒くさくて子供っぽい性格に思わず自分を重ねて読んでしまっていました。綺麗な文章でスッと頭に入ってきたのが心地よかった。久々にすらすら読めました。

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2014年04月21日

単行本が出たときに読んで以来なので、約8年ぶりの再読。春だし。
もっと薄い印象だったのに、思っていたよりも本が厚くて意外だった。

ざっくり言えば「二十歳のフリーターが親戚のおばあさんの家に居候することになり、その家でのおばあさんとの交流や恋人との別れやバイトなんかを経験して成長していく物語」という...続きを読む

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2013年10月27日

芥川賞受賞作品の「ひとり日和」と「出発」の2編が所収。

「ひとり日和」は、高校卒業後、進学も就職もせず、いつかは「いっぱしの人間」になりたいと思いながらも、進むべき道が見えてこない二十歳の女性:知寿。高校教師の母と二人暮らしだった彼女は、母が中国に海外研修に赴任するのをきっかけに、遠い親戚である老...続きを読む

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2018年07月23日

なんて陳腐なタイトルなんだろう。ずっと前からそればかりが気になっていて、ついに手に取った。
一度ページを開くと、二十歳の女性のみずみずしい感性が、意地悪さが、優しさが、むなしさが、まるで遠回りしてしかたどりつけない吟子さんの家のように、綾織になっていた。

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2018年05月12日

【昔読んだ本】
本好きの叔母に借りた。
---二〇歳の知寿が居候することになったのは、二匹の猫が住む、七一歳・吟子さんの家---
借り本じゃなきゃ手に取ることは無かっただろうあらすじ。
ほのぼのかと思いきや、わりと痛々しくって。結構好き。

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2017年11月02日

人の日記を読んでいるような感じ。側から見れば些細な事でも一喜一憂の繰り返しで、日常は起伏に富んでいるのがスゥーと入ってくる作品。

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ひとり日和

Posted by ブクログ 2016年08月12日

極端に本を読むのが遅い私だけど、数時間で読み終わりました。
多分過去最短。
文体が爽やかでくどくなくて、サラッと読めます。
それにしてもここまで自分に似てる主人公初めてで…
ミッフィーちゃんやら競馬やら、高校卒業してからの生活とか職種とか彼氏との関係も、何から何まで…
だからこそ何でもない箇所で泣き...続きを読む

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