ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

617円 (税込)

3pt

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。

...続きを読む

ここは退屈迎えに来て のユーザーレビュー

今自分が生きている場所と、そこからあまりにも遠い憧れの場所。
何かの主人公として生きていくにはあまりにも平凡な女の子たちが、
憧れとほど遠い現状を打破しようと、時に恋愛や性に走ろうとするものの、
うまく夢中になりきれず、でもその中で
もがいたりしながら生きていく連作短編集です。
彼女たちにとって、ふたつの場所をつなぐ存在が「椎名」というひとりの男。
エピソードによっては半端ないイケメンにも、
ごくごく平凡な、どこにでもいるバカな男子にも見える不思議な魅力が
登場人物、そして読者である私たちを惹きつけます。
時々、それぞれの短編でリンクしているところもあるので、
気づいてちょっと戻ったりするのも楽しいです。
クラスにひとりはいた、やたら輝いていて自信に満ち溢れていた同級生を思い出しながら
読んでみてはいかがでしょうか?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。
    手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち、東京で働いていたが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月21日

    何回も読んでる。

    はじめて読んだとき、わたしも「最悪の田舎」から出てきた人間で、椎名くんは当時の好きだった人によく似ていたから、誰よりわかり合える分身に出会えた気がして救われた本。

    自分の考えているモヤモヤが言語化されるというのは、絡まっていた糸が解けるようだと思う。その瞬間を待ちわびて、いつも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月05日

    これほど共感した本は未だかつてない。
    東京に憧れる地方出身(結婚適齢期)の私の思いを、そのまま代弁してくれている本。

    0
    購入済み

    あの欲求のことと、純粋さのこと

    2021年11月07日

    時々読んで、前の方は忘れてしまったけれど、
    ちょっと素敵で、でも平凡な椎名君が
    たしか女の子のアドバイスもあって
    前より硬い、真面目に取り組める職に就いたな
    と思い出す。だんだんセックスの話も多くなって
    興味もあった。こんなに簡単にしてしまうのか
    と思ったり、性欲とか冷めた気持ちとか
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月28日

    山内マリコさん作品記録6

    椎名くんと女子たちの8つの話。
    一言でまとめるとこうなのに、
    なんでこんなにも
    センチメンタルな気持ちになるのだろうか…。

    登場する女子と
    同じような経験をした訳でもないし、
    椎名くんみたいな男子もいたような気もするし
    いなかったような気もするのに
    どうしてか分からない...続きを読む

    0
    購入済み

    匿名 2020年06月22日

    面白かった!
    女性なら誰しもがどこかで共感できる内容で、特に婚活にあたっての話は、学生時代は結婚なんてしたくないと思っていたのに20後半にさしかかると結婚願望に支配されている、なんて思い当たることが多かったです
    結婚したいと焦りつつもこの気持ちはただの生理現象だよと吐き捨てる気持ち、分かるな~
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月19日

    地方都市に住む、「ここではないどこか」を夢見る少女たちの短編集。
    スクールカースト的に恐らく中か中の下くらいの子たちが出てきて、若さゆえの痛々しさとかが共感性羞恥心働いて辛い笑
    そして、本編全部に登場する、スクールカースト上位に君臨するイケてる男、椎名一樹。椎名という名字がもうオシャレ感でてる。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月20日

     読み始める前、軽く書評を読み、失礼ながら、あまり期待をせずに読みましたが、想像以上に面白く、スルスル読めました。

     田舎育ち若者特有のコンプレックス、話題、不便さ…
    あぁ、分かる分かる!と懐かしさを感じました。
     男性や都会育ちの方には共感は得られにくいかな。
     短編集で各話なんとも言えない終わ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月03日

    山内マリコさんの小説は『あのこは貴族』で初めて読んだ。山内さんは主人公の心理描写が上手い。主人公と私では境遇がまったく違うのに、私自身も同じ経験をしたことがあるかのような錯覚に陥る。1話では上京し田舎に出戻りした女の子の話で、私にそんな経験はないが、なんとも言えない「わかる」感覚がある。どの話にも登...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    女って自己中
    女が嫌い
    でも女が好き
    汚いけど綺麗
    薄っぺらいけど深い
    単純に見えて複雑と思いきや単純

    0

ここは退屈迎えに来て の詳細情報

  • 映画化

    「ここは退屈迎えに来て」

    2018年10月19日公開
    出演:橋本愛、門脇麦、成田凌

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

山内マリコ のこれもおすすめ

ここは退屈迎えに来て に関連する特集・キャンペーン

同じジャンルの本を探す