受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)

ジャンル
出版社
講談社
掲載誌・レーベル
講談社文庫
ページ数
240ページ
電子版発売日
2014年04月11日
紙の本の発売
2010年04月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

授乳

Posted by ブクログ 2016年08月06日

あああ、描かれてしまった、というショック。

作者をイチオシしている同僚から、最初はここから始めるべき、と貸してもらって。
もう、一気読み、息もつかせぬほどだった。

いや、そして、共感するって言ったら、きっとドン引きされるんだろうな。
先日読んだ本に、人間の感覚の中で主要なものは触覚であるという記...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2014年09月11日

「授乳」「コイビト」「御伽の部屋」の三篇。
村田さんの本は初めて読んだものの、肌に合っていたのかどれもとても面白かった。身体の表現が生々しく、嫌悪感をいい意味で感じることができた。

どの作品もなんだか息苦しくて不気味。女性の役割から逃げているような女の子たちが主人公で、共感できる部分も多々ある。
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授乳

Posted by ブクログ 2013年09月29日

『あたしたちは今、多分、セックスをしているのだろう。体に何も挿入しなくても、これがあたしたちの作り出したセックスの形なのだろう。そう思った。』

『手遅れという言葉が頭に浮かび、頭蓋骨がきりきりとなって追い詰められた目頭に水分が溜まった。手遅れとはとても悲しい言葉だと思った。』

『帰りたいと言って...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2019年02月03日

文学界の異端児・村田沙耶香さんが完全にぶっ壊れてイカレタ3人の少女を描くデビュー作品集。本書の3人のヒロインはそれぞれに狂気すれすれの生き方をしていると思いますが、彼女達に正道を教え諭す強く立派な人格者は登場せず結局は本人が自覚するしかなくて、私は長い時間がかかってもいいからとにかく自分でしっかりと...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2019年01月04日

収録されている3作どれもが内向きにしか興味がなくそれを何かに投影している。ただそれが現実とのつながりを感じた途端嫌悪の対象となる、といった物語。
ここでいう現実とは何か?本職の解説では女性性と捉えていたが社会規範として捉えることもできるのではないか、とも感じた。社会規範をうまく理解できない主人公がそ...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2018年02月02日

女性性の拒絶、って解説にもあったけど、それがすごくわかりやすく一貫していた。
授乳はデビュー作らしいけど、正直絵面としてわかりやすくインパクトあるなあと思いました。
子供のいる人間が(とりわけ親)したはずのこと(婉曲)に対して感じる嫌悪って難しいと思う。別にこの作品では重要な要素ではなかったと思うけ...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2016年08月21日

 正直、主人公に共感できない部分が多かった。自分だけの世界を作り上げること。いわゆるキチガイじみた行動に嫌悪するわけではないのだが、同性に対する嫌悪感や、自分の世界を固守しようとする感覚は無くて、もしかしたら男女の違いなのかな?とすら思った。性別による考え方の違いみたいなものは、考え方として好きでは...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2015年05月23日

現実は窮屈だ。嫌われないように、場の空気を壊さないように、慎重に生きている人間にとっては。だから彼女たちは自分の内側に王国を作る。ありのままに許容される居心地の良い場所。生きてゆくために必要な秘密の時間。しかし過度の依存が現実との均衡を崩していく。現実が自分の内側に浸食し、狂気が現実に漏出する…。
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授乳

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月20日

性的倒錯の入り口のような話が三つ。

これで村田さんの現在出版されてる小説は今のところ全部読んだのだけれど、すべてに共通して言えるのは”こだわりの強い性欲”を感じるということだ。
今作でみれば、家庭教師の先生を従わせるような性接触、人形としかコミュニケーションを取りたくない女の同族嫌悪、好みの男を自...続きを読む

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授乳

Posted by ブクログ 2013年08月16日

凄いのは読んでてわかるが肌に合わないベッドシーツのような感じ。
慣れるのにもう少し他の作品も読まないと、かもしれない。

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