乳癌で逝った妻、そのすべてを見届けた夫――2010年8月、乳癌のため64歳で亡くなった歌人の河野裕子さん。没後、歌集が異例の増刷を重ね、新聞でもたびたび特集が組まれるなどの反響が続いている。河野さんは夫の永田和宏さんと、出会いの頃から何百首もの相聞歌を作ってきた。大学での出会いから、結婚、子育て、発病、再発、そして死まで、先立つ妻と交わした愛の歌。「一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため」(河野裕子)遺された夫、和宏さんの巻末エッセイに涙が止まらない。

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春文庫
電子版発売日
2014年03月21日
紙の本の発売
2014年01月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2018年05月04日

愛情のこもった言葉のやりとり。言葉で表現できるところよりさらに奥深い部分まで分かり合えた人間関係を見せていただいたような気がする。ある意味赤裸々であるがゆえに「偉大」で「尊敬」でき、「憧れ」る関係が築かれたのだろうと思う。

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2017年03月20日

短歌というものは知らないけど、京大京女の組合せとは素晴らしい。私小説というものが下火になってる中、全部家族にもそれ以外にも筒抜けというのはすごい… 夫婦愛とか死とかそういった、よく言われるテーマよりそこが印象的。

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たとへば君 四十年の恋歌

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月15日

本を読んで、歌を読んで、こんなに涙を流したのは初めてだと思う。同じ病で亡くなった妻を想いながら読みました。

永田和宏
ポケットに手を引き入れて歩みいつ嫌なのだ君が先に死ぬなど
昔から手のつけようのないわがままは君がいちばん寂しかったとき
薯蕷(とろろ)蕎麦啜りつつ言うことならねどもあなたと遭ってお...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2015年10月05日

 がんで亡くなった歌人、河野裕子と、夫で同じく歌人の永田和宏がお互いのことを詠んだ相聞歌が収められている。
 
 タイトルは河野さんの代表歌のひとつから。短歌には全く詳しくない私にも聞き覚えがあったので、教科書にでも載っていたのかも。
 河野さんの歌は潔いものが多い。むしろ夫の永田さんの方が女...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2015年05月18日

読むたびに前とは違う視点をもたせてくれる。
自分の結婚後初めての読後。
今回心に浮かんだのは、
短歌という共通の手段を通して夫と心を通じ合わせることのできた河野さんがうらやましい、ということ。
意思疎通の成否はやはり、自己・他者表現の巧拙にかかっていると思う。
男性はえてしてこれが苦手だが、短歌はこ...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2015年04月19日

歌人である河野裕子氏と永田和宏の出会いから、結婚・子育て・闘病、そして別れまでを、お互いの短歌とそれぞれが発表してきた文章を交えて、綴っていく。

河野氏は主婦として母親としての役割を果たしながら、歌人としても大いに成功を収めてきた。永田氏は京大の教授としても活躍されている。

2人とも歌人としてば...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2015年03月30日

相聞歌、というひとつの歌のカテゴリーがある。もともとは互いの安否を気遣う私的なやりとりを指し、それが『万葉集』では男女の恋歌を意味するものになり…と、起源を語れば色々あるのだろうが、なんというか、お互いに、相手を想い、相手に伝える、その双方間のやりとりそのものが「相聞」という言葉には含まれているのだ...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2014年08月23日

相聞歌の極致を垣間みた。

病気で自分、あるいは伴侶を失うこと、常に新鮮な目で伴侶と添い遂げることを短歌というフィルターで本当に鮮明に描いていると思う。
エッセイを交えつつ配置された歌たち、両者の目線が混じる瞬間の感情のすれ違いや隙間を的確に描いた鬼気迫るノンフィクションであるとも感じました。

...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

Posted by ブクログ 2014年02月13日

「たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか」

河野裕子さんを知ったきっかけは谷川史子さんの『積極-愛のうた-』(集英社/2006年刊)の表題作で河野裕子さんの短歌が短編のモチーフとして使われていたことだった。

谷川史子さんの漫画にも通ずる、純粋で真っ直ぐなんだけれども、芯...続きを読む

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たとへば君 四十年の恋歌

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月02日

出会い、恋人になり、夫婦になり、別れる。
二人の歌人の、その全てが詰まった本。

そもそも、数があまりないのかもしれませんが、幸せな歌、楽しい歌があまり印象に残っていない。
それぞれのフェーズでの、悩み苦しんでいる歌が印象的だった。
この本の内容と直接関係はないのですが、思ったことが2点。
・病気で...続きを読む

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