百姓から見た戦国大名

百姓から見た戦国大名

715円 (税込)

3pt

群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。飢饉と戦争で疲弊した百姓は公然と「世直し」を求めた。生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。一方、大名は百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安定を図った。庶民の視点から権力構造と社会システムをとらえなおす。

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百姓から見た戦国大名 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年12月21日

    面白かった。今までは教科書に書いてある、通り一遍的な理解しかしてなかったが、住民との関係で領国経営のあり方を描いた本を初めて読んだ。ただ、資料が北条氏に偏っている(北条氏しかない?)のは残念。

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    Posted by ブクログ 2020年03月07日

    2020/3/5
    戦国大名の統治について、百姓や農民の視点からそのあり方を述べた一冊。
    戦国大名たちからの視点ではなく、百姓、農民からの視点であるというところが画期的、
    内容はかなりコアなために難しいものもたくさんあったけど、大筋は2つに分かれていて、1つは、百姓、農民の世界では室町時代あたりからは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月22日

    室町が楽しい!時代の前提がわかると社会現象に説明がつくし、一つ一つ腑に落ちると面白味が深くなる
    飢餓⇒食料確保⇒争い(戦国時代といわれる背景)
    徳政も出される背景を考えれば納得ですね

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    Posted by ブクログ 2019年05月16日

    前半が深刻な飢饉を背景として、戦争や戦争中の略奪が頻発する話。後半は検地、裁判、楽市など大名が領国経営を発展させていく話が北条氏におもに注目して論じられている。
    著者は明言してないが、深刻な飢饉・戦争が経営ノウハウを発展させる土壌になったということだろうか。「では、なぜそれができたのか」ということが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月22日

    戦国の百姓ってなるほど、戦争と背中わせだったのねと。そういう世の中を終わらせたのが信長から家康に至る三傑の偉大さであり、かつ自由をも奪ったのがわかる。

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    Posted by ブクログ 2016年03月06日

    戦国大名を、個々人の事績ではなく社会システムに埋め込まれた器官として紐解く。重層的な構造の中に位置付けることで見えてくる戦国大名の姿は、いわゆる歴史小説的なイメージとは一線を画す。
    近年の戦国研究の進展は目覚しいものがあり、フィクションの世界との乖離はどんどん大きくなっている。そうした研究の成果を新...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月15日

    戦国時代を、底辺(とよく言われる)の農民の目線で見てみる。「村」という単位で見てみる。
    戦国時代は、飢饉の連続の時代だったという。それに加えて(なのか、こっちが鶏なのか?)大きな権力がなかったので、戦争が頻発する。
    大河ドラマでは描かないけど、どの大名も、戦争となると、戦場地域を荒らし、農作物を略奪...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月18日

    「『大名主体の社会構造』の下で搾取され蹂躙される『被害者』の百姓」という、一般的なイメージが今更ながら覆される。

    村同士の争いに領主を巻き込み、飢饉が起きれば「世直し」としての大名の代替わりを要求…戦乱と飢餓の時代に生きるために戦う、そんな百姓の姿がよくわかっておもしろい。

    大名は「支配者」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月24日

    戦国時代において,村が慢性的な飢饉を背景に形成・維持され,村同士の用益をめぐる紛争に繋がっていたという指摘に驚いた。
    有名な武田・上杉間の幾たびにもわたる戦争を事例に,領主間の戦争が村同士の紛争の延長上にあるとし,戦争の実態を明らかにしている。

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    Posted by ブクログ 2014年10月27日

    [ 内容 ]
    武田、上杉、北条…数々の群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。
    飢饉と戦争で疲弊した百姓は、社会的危機には公然と「世直し」を求めた。
    生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また、隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。
    いっぽう大名は、百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安...続きを読む

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