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【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます。】一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。「ある音楽の中では、私の前方三メートル付近で発生した青緑色の球形が、角が丸くなった黄土色の直方体になって私の右肩後ろ方向に進み、やがて背中を回って左手に現れ、そのときには群青色のカーテン状の揺らめきになっている、などということがある」(本文より)比喩や連想ではない。五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。本書では、当事者の視点から、共感覚とはどういうものなのかを解説する。さらに、古語や和歌の考察などを通して、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。本来、人間の基本的な感覚であったはずの共感覚とともに、現代人は何を失ってしまったのか。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年11月14日
著者は共感覚保持者の一人。
それも音や文字に色が見えるどころか、女性を見ると黄朽葉色の帯をまとったようなもの見えたりと、あらゆるものにそれぞれの色を感じるといいます。
「感じる」といっても、例えば同じ重さの白と黒のボールを持ったとき、なんとなく黒のほうが重く感じる「異種感覚連合」や、女性の甲高い声...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月21日
[ 内容 ]
一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。
単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。
比喩や連想ではない。
五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。
本書では、当事者の視点から...続きを読む
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