後世に残されたギリシア悲劇は、三三篇のみで、しかも、そのすべてが紀元前五世紀に創作・上演されたものである。宗教性、文芸性、社会性、いずれの面からしても、当時のポリス・アテナイの独自性と不可分のものであったこれらの演劇が、時代と場所を異にする場でも、人間を考えるための普遍性を維持しているのはなぜだろうか。本書は、代表的な一一篇の豊かな内容に分け入りながら、その魅力と奥深さを探る。

ジャンル
出版社
中央公論新社
掲載誌・レーベル
中公新書
ページ数
366ページ
電子版発売日
2014年02月21日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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ギリシア悲劇 人間の深奥を見る

Posted by ブクログ 2014年10月28日

その多くが散逸しわずか33編しか現在に残っていないギリシア悲劇。その中から「オレステイア」三部作や「オイディプス王」、「メディア」など特に有名な7作を丹念に読み解いていき、そこに古代ギリシアの精神を明らかにする。
この読み解きがとても面白い。例えば「アンティゴネ」では、話者不明のたった一つの台詞から...続きを読む

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