破軍の星

破軍の星

660円 (税込)

3pt

建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏討伐の軍を再び起こすが……。一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。

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破軍の星 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年03月29日

    建武の新政で後醍醐天皇により16歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。
    また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏追討の軍を再び...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月11日

    北畠顕家のお話。若干20歳にして、時の足利尊氏が最も恐れた人物。

    何を思って、駆け抜けたのだろう。
    その胸からこぼれ落ちる思いを聞いてみたい。

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    Posted by ブクログ 2016年10月18日

    破軍星とは、北斗七星の7番目の星で、それが指し示す方角は不吉だと言われる。14歳という若さで陸奥守に任じられ、軍事の天賦の才で激動の南北朝時代に輝きを放った北畠顕家その人を表す言葉として、ふさわしい。

    南北朝の面白いところは、世を統治すべきは公家か武家かを問うたところだ。武士である平家が貴族として...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月02日

    北方謙三の描く太平記。若くしてその命を散らすこととなった北畠顕家を主人公とした本作は、顕家の若さとその短い生涯を鮮烈に描いた。疾走感のある文章とストーリーは、1日で読み終えてしまう程に夢中にさせてくれる。北方謙三の歴史小説への入門編。

    1

    Posted by ブクログ 2015年06月02日

    大河ドラマ「太平記」が大好きなので、基本的には尊氏びいきなのだけど…。

    顕家もかっけ〜な!

    自分の正義にしたがって平和をを求めれば求める程、誰かの思いとぶつかり戦になる。

    その矛盾と葛藤のなか、清冽な精神と志をもった顕家が駆け抜ける。

    基本的には顕家視点で書かれているが、時々カメラが移り、尊...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2014年03月06日

    南北朝時代、足利尊氏を追い詰めた若き公家、北畠顕家の物語。

    南北朝時代のことをほとんど知らずに読んだけど、顕家の魅力がたっぷり伝わりました。

    この人のためなら死んでもいい、夢を託してもいい、と思える人に出会ってみたいものです。本当に惜しい人を失ってしまった、という感じでした。史実的には戦死なのだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月22日

    若き天才の一生は星の瞬きが如く強く輝きどこか儚い。この星が強く永く瞬いていたら日本の歴史は変わっていたんじゃないかと思わせる、北畠顕家とはそんな漢だと感じます。
    足利尊氏、楠木正成、北畠顕家、違う立場違う人生のおとこ達が見据える夢のかたちは一緒には為し得なかったのだろうか。
    そう考えさせられる北方謙...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月03日

    歴史上最強と謳われた公家、北畠顕家の短い生涯を北方謙三の硬派な筆致で描いた作品。全くの無知な南北朝時代だったため世界観が分からなくて最初は苦労もしたが、1度目の足利尊氏討伐のために京へ上る場面からはめっぽう面白くなった。戦国時代以上に何のために戦うのか?というのが問われる時代に無能な朝廷のために戦う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月30日

    読めば君も”北畠顕家”推しになること間違いなし!一般的に複雑でとっつきづらいとされる南北朝時代の世界にハマるためのゲートウェイドラッグともいうべき快作。楠木正成や新田義貞のような時代を代表するスターも多数登場するため一冊で満足度は高い。

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    Posted by ブクログ 2021年11月14日

    ほんの少年であった頃に鎮守府大将軍として奥陸奥に下向して以来、無敵の強さを誇った北畠顕家の生涯です。本当に強く、敵に恐れられた将だったのが分かります。
    本領安堵という実利をもって勢力を拡大する足利尊氏に対して、親政の旗印という理念で戦うのは分が悪かった、といった背景もよくわかりました。にもかかわらず...続きを読む

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