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Posted by ブクログ 2019年03月29日
建武の新政で後醍醐天皇により16歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。
また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏追討の軍を再び...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月18日
破軍星とは、北斗七星の7番目の星で、それが指し示す方角は不吉だと言われる。14歳という若さで陸奥守に任じられ、軍事の天賦の才で激動の南北朝時代に輝きを放った北畠顕家その人を表す言葉として、ふさわしい。
南北朝の面白いところは、世を統治すべきは公家か武家かを問うたところだ。武士である平家が貴族として...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月02日
大河ドラマ「太平記」が大好きなので、基本的には尊氏びいきなのだけど…。
顕家もかっけ〜な!
自分の正義にしたがって平和をを求めれば求める程、誰かの思いとぶつかり戦になる。
その矛盾と葛藤のなか、清冽な精神と志をもった顕家が駆け抜ける。
基本的には顕家視点で書かれているが、時々カメラが移り、尊...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月06日
南北朝時代、足利尊氏を追い詰めた若き公家、北畠顕家の物語。
南北朝時代のことをほとんど知らずに読んだけど、顕家の魅力がたっぷり伝わりました。
この人のためなら死んでもいい、夢を託してもいい、と思える人に出会ってみたいものです。本当に惜しい人を失ってしまった、という感じでした。史実的には戦死なのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月22日
若き天才の一生は星の瞬きが如く強く輝きどこか儚い。この星が強く永く瞬いていたら日本の歴史は変わっていたんじゃないかと思わせる、北畠顕家とはそんな漢だと感じます。
足利尊氏、楠木正成、北畠顕家、違う立場違う人生のおとこ達が見据える夢のかたちは一緒には為し得なかったのだろうか。
そう考えさせられる北方謙...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月03日
歴史上最強と謳われた公家、北畠顕家の短い生涯を北方謙三の硬派な筆致で描いた作品。全くの無知な南北朝時代だったため世界観が分からなくて最初は苦労もしたが、1度目の足利尊氏討伐のために京へ上る場面からはめっぽう面白くなった。戦国時代以上に何のために戦うのか?というのが問われる時代に無能な朝廷のために戦う...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月14日
ほんの少年であった頃に鎮守府大将軍として奥陸奥に下向して以来、無敵の強さを誇った北畠顕家の生涯です。本当に強く、敵に恐れられた将だったのが分かります。
本領安堵という実利をもって勢力を拡大する足利尊氏に対して、親政の旗印という理念で戦うのは分が悪かった、といった背景もよくわかりました。にもかかわらず...続きを読む
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