老境に入ったベテラン作家が、自身ゆかりの土地を訪ねながら来し方をふり返り、自らの人生と対話する。
懐かしさと希望に充ちた珠玉のエッセー。

<目次>
プロローグ 記憶の光景と目の前の眺め

大久保通り 身の奥から浮かぶバス通り
国分寺街道 門だけが残っていた
丸の内 商店街にいるような
新宿 環状線の内と外
井ノ頭通り 玉蜀黍畑に飛びこんだ日
日比谷公園 ある年、ある時間の熱
都心の夜景 色彩のドラマの底に
箱根・精進ケ池 最高地点から少し下って
京都市学校歴史博物館 ひんやりした冷気とともに
下田 忙しい港町
目白 開かれなかった卒業式
大阪・通天閣  地面から持ち上げる力
横浜 遠藤さんと祖父に会いに
小渕沢 緑の中のポップアート
小樽 鴎と鴉が飛ぶ
御宿 旅の駱駝がはるばると
多摩川 手元に残る「入漁證」
長野・上林温泉 疎開児、地獄谷を行く
長野 六十年ぶりの「帰省」
前橋 ただ川だけが流れる
熱海 凋落の影の中に
静岡 変らぬものは何もなく
名古屋・東山動植物園 ライオンが跳んだ日
新潟 古い煉瓦塀と光の海
高尾山 昭和生まれの猿
隅田川 西瓜ばかり食べていた
羽田空港 国際便、ふたたび
川越 遠くにある隣家
仙台 モノクロームの海辺
神戸 急な長い坂道の先に
高松 未知なる故郷へ
広島 歴史に屹立するドーム
長崎 暮色を背にして
有田 焼物の世界の近くに立つ
東京駅 人と時間が戻る場所

あとがき

ジャンル
出版社
毎日新聞出版
ページ数
176ページ
電子版発売日
2014年02月07日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

漂う 古い土地 新しい場所

Posted by ブクログ 2013年11月08日

面白くはない。だけど、何気無い景色の表現力はやはりベテランの味がある。誰もが出来そうで、出来ないと思う。

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漂う 古い土地 新しい場所

Posted by ブクログ 2013年09月14日

 30代の「春の道標」から、最近の「高く手を振る日々」など、名を目にすれば手にする作家。副題「古い土地 新しい場所」の通り、作家の思い出ある場所を巡る随筆。端正な落ち着いた文体が、内容以上に文章を読む楽しみを与えてくれる。こういう本が出版されて、読む人がいることは良いことだ。以上、終わり(笑)

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