失われた故郷への鎮魂歌! 明治の中ごろ、土佐・火振(ひぶり)村の名家、道祖土(さいど)家に嫁いできた蕗。その容貌から“猿嫁”と揶揄されながらも、蕗は天真爛漫な性格で名家に溶け込んでいった。やがて日露戦争や太平洋戦争の戦渦は、道祖土家を巻き込み、各々の人生も翻弄していく。百年の時を通じ、日本人が来た道、行く先を描く壮大な歴史ロマン。

ジャンル
出版社
講談社
掲載誌・レーベル
講談社文庫
ページ数
608ページ
電子版発売日
2014年02月07日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
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道祖土家の猿嫁

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月24日

昔の閉鎖的な田舎。男尊女卑の時代。
お嫁に来た女性は「猿」を思わせる
お世辞にも器量良しとは言えない女。
猿嫁って…おいおい

迷信やら伝統やらの、ローカルルールが多い
女の生きづらい時代です…いやだわー。
でも、猿嫁えらい。
何ともたくましく、凛としていて美しい。
素朴な、その時代の女性の姿。

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2015年08月16日

明治から昭和を、四国の山間の名家に嫁いだ女性の半世紀。

親が決めた相手と結婚し、婚家に戸惑いながらも徐々に馴染んでゆくあたりは、その憂いというようなものが少し理解できる様な気がする。

長男の出奔、次男の事故死、孫の戦死などの悲しい出来事や、戦後の農地改革による地主からの転落など、様々なことを経験...続きを読む

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2013年12月11日

高知の一村に漂う伝奇的な空気と近代日本史が融合した一冊。
だけど、蕗と蔦くらいしか印象に残らなかった。
百年の物語は軽くも重々しくもない文章で書かれ、テンポよく読めた。

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2011年08月06日

 最初、道祖だの猿嫁だのという単語があったので、民俗学を取り入れたホラーなのかと思いましたが、全然違って、蕗という一女性の一代記でした。
 蕗は猿みたいない顔なので、嫁入りしたときに「猿嫁」と軽蔑されます。しかし懸命に、地道に日々励むなかで、次第に閉鎖的な村社会にも受け入れられていき、かけがいのない...続きを読む

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2007年06月24日

郷土の高知を舞台にした作品は多く、明治中期とか山村というのも別作品とイメージがだぶりました。しかし、旧家地主に嫁した女性の話は、民権運動、大正デモクラシー、第二次大戦、オリンピックまで続き、死後のエピソードを現代の曾孫が締める。
都会や事件からでなく、昔からの因習を抱えた田舎村の視点で歴史を見ると、...続きを読む

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2017年06月30日

坂東眞砂子 「道祖土(さいど)家の猿嫁」

道祖土家に嫁いだ 蕗(ふき)の物語。著者が取り上げた次の2点から考えると 著者が伝えたかったのは 時代とともに 人々の意識や風景風習は 変わるが、嫁という役割=生き守様 は変わらない ということだと思う

*家を守ってきた大木(生き守様)と猿猴(猿に似た...続きを読む

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道祖土家の猿嫁

Posted by ブクログ 2014年09月04日

自由民権運動が盛んだった明治時代、火振村の地主の道祖土家に嫁いだ蕗(ふき)の一代記。終章は、彼女の33回忌に曾孫の十緒子が道祖土家を再訪するところまでを描いています。

道祖土清重のもとに猿そっくりの顔をした蕗が嫁いでまもなく、義姉の蔦が私生児を産むという事件が起こります。家長の治之進は、秋英と名づ...続きを読む

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