Posted by ブクログ
2012年02月21日
フェル博士シリーズです。
悪魔のひじと呼ばれる海辺の土地に幽霊が時おり出現するという緑樹館が建っていて、歴史家のガレット・アンダースンはその緑樹館を相続した友人のニック・バークリーに館に招かれます。
一行が館に到着するやいなや銃声が鳴り響きます。
館に住むニックの叔父ペニントン老人が判事の幽霊に空包...続きを読むで銃撃されたというのです。
鍵がかかっていたはずの窓から姿を消したという銃撃者は幽霊なのかという謎が謎を呼びます。
本書は全体的に見てカーには良くある状況ですが、それでも物語はとても面白く読めます。
密室のトリックは説明されれば大した事なく感じますが、幽霊の謎の方には感心させられました。