額田女王

額田女王

924円 (税込)

4pt

大化改新後の激動する時代、万葉随一の才媛で“紫草のにほへる妹”とうたわれた額田女王をめぐる大ロマン。朝鮮半島への出兵、蝦夷征伐、壬申の乱……と古代国家形成のエネルギーがくろぐろと渦巻く中で、天智・天武両天皇から愛され、恋と動乱の渦中に生きた美しき宮廷歌人の劇的で華やかな生涯を、著者独自の史眼で綴り、古代人の心を探った詩情ゆたかな歴史小説。

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額田女王 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年08月06日

    井上靖さん作品初読
    中大兄皇子、大海人皇子ふたりの兄弟天皇に愛された万葉随一の才媛、美しき歌人である額田女王
    三人を中心に、古代国家形成の動乱の世を描いた歴史小説


    好きな者と一緒になることができなくても、皇子に愛せられること、皇子の妃になることで
    皇子の愛人として、妃として生きていく覚悟をきめ、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月02日

    江戸時代や戦国時代を舞台とした時代ものを読むと、現代の日本と 陸続きだなぁと感じる部分もあるが、この小説の舞台になっている600年代とかになると、 全くどのような生活をしていたのか想像もできない。

    でも作者の井上靖は素晴らしい。あたかもこの時代を生きてきたかのように書いている。素晴らしい作品です。

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    Posted by ブクログ 2013年01月20日

    私が日本史で一番興味を持っているのは飛鳥時代なのですが、思い入れの強さからこの時代と人物に持つイメージが作品と食い違うのが少し怖くて、この時代を扱う小説は今まで敬遠していました。そんな中この作品を読んだのですが、これが実に艶っぽい。作者の想像力が人物中心で注がれているおかげでしょうか、気持ちよく憧れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月18日

    額田像が折口信夫説に寄っている(采女的)。あかねさすの解釈、これが一番しっくりくるなぁ。何はともあれ2012年度ベスト・キュンキュン小説。たまらん。

    レビューに淡白な小説との意見が多いですが、私はコレとんでもなく情熱的だと思う。読みながら思わずムラムラしちゃったよ…。

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    Posted by ブクログ 2011年09月03日

    超むつかしい本。課題図書で買ったけど、文体が美しく、ストーリーも魅力的でよく覚えてる。井上靖では唯一読んだ。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    飛鳥時代の万葉歌人、2人の天皇から愛された上になんか挑戦的な歌を詠んだすごい美人、というイメージの額田王。でもこの小説では、それだけではない額田王の姿を描いている。
    2人の男性に翻弄されたり、翻弄したりする恋多き女というイメージ、あるいは、高貴な人に求められたら拒むことのできない身分制度の中の女性の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月31日

    大海人皇子押しの自分にとって、額田女王を横取り?した中大兄皇子は強欲そのものに写ってしまいますね
    他にも嫌いな理由はありますけど…
    ただ、この作品での三角関係は、何故か三人ともいじらしく感じられていいかな

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    Posted by ブクログ 2017年05月29日

    難波遷都、半島出兵と白村江の会戦、その後の天智天皇の統治から壬申の乱への歴史の流れの中で、中大兄・大海人両皇子と額田女王との関係性や額田から十市皇女への想いや行動の移り変わりが非常に興味深かった。

    額田なりの「神に仕える女としての誇り」を守るために、心を与えないとして振る舞ったことで、他の両皇子の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月28日

    万葉の頃の和歌は何とも美しい。
    『源氏物語』とかでもそうですが、たとえ大きな声では言えない関係の恋であったとしても、和歌のやり取りだけみていたら綺麗だと感じてしまいます。
    でも現実は…笑
    なかなかのドロドロ具合というギャップがまた面白かったりして。

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    Posted by ブクログ 2016年07月29日

    前半、額田女王がいい女すぎてほんとにくらくらする|д゚)でも神の声を聴く特殊な女として、プライドを持っており、ただの女になることを頑なに拒んだばっかりに、幸せを遠ざけてしまう。ま、妃として迎えられても同じかな。もちろん創作なんだけど、当時の宮廷の文化や雰囲気がいきいきと描かれていて、和歌を手掛かりに...続きを読む

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