華岡青洲の妻
作者名 :

1巻配信中

価格 518円 (税込)

世界最初の全身麻酔による乳癌手術に成功し、漢方から蘭医学への過渡期に新時代を開いた紀州の外科医華岡青洲。その不朽の業績の陰には、麻酔剤「通仙散」を完成させるために進んで自らを人体実験に捧げた妻と母とがあった――美談の裏にくりひろげられる、青洲の愛を争う二人の女の激越な葛藤を、封建社会における「家」と女とのつながりの中で浮彫りにした女流文学賞受賞の力作。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2014年02月07日
紙の本の発売
1970年02月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2018年11月24日

物語そのものよりも、史実からこの物語を描き出す有吉佐和子の洞察力と、その本質である「家」と女ってとこに踏み込む明晰さにビビる
頭良すぎるのに圧倒される作品だけど、作品としては、一の糸のほうが良い

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2018年10月31日

華岡青洲(はなおか・せいしゅう)を語るには、まず麻酔の歴史を語らねばならない。欧米ではじめて全身麻酔がおこなわれたのは1840年代。アメリカの歯科医モートンがエーテル麻酔による公開手術を成功させ、それまでは泣きさけぶ患者を押さえつけておこなわれていた外科手術に大きな革命をもたらした。以降、麻酔法は欧...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2017年09月24日

物凄い一冊。どの時代においても先駆者と呼ばれる人は苦労と努力を繰り返してきたんだなぁ。結婚に対しても考えさせられた。もっと評価され、取り上げられるべき一冊だと思う。

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2017年08月25日

日本の小説では一番好きな作品かも。

旦那を立てるという、本来控えめな妻の立場なのに、全然違う。主人公のあの芯と意志の強さに、つくづく感嘆。

女って、大変だよなぁ…。

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2016年09月21日

切れ味、迫力あり。芝居にもなり有名な作品であるからこそ、だいたいのストーリーもわかっていて読んだ気になっていたが、それはもったいないことだ。きちんとこの文章を読むべきだ。これぞ小説だ。

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2016年07月09日

「生まれてくるのが華岡の家の者というなら、産もうとしている加恵は華岡家ではまだ他人なのか。加恵の歯も舌も胃袋も、華岡家の代継ぎを養うための杵と臼のような道具でしかないというのか。」

再び有吉佐和子。読むとそうそう、有吉佐和子といえばこれこれと頷くような女の妬みや情念の世界に引き込まれる。

社会に...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2015年10月27日

やっぱり有吉さんの文章力はすごい。
やめられない、とまらない。

けれど、女の業とはかくもすさまじいものなのかと。

有吉さん定番の、顔も美しいけど、中身も素晴らしい女性、美っつい於継さんの姿に、私も見た目は、現状レベルだとしても、いつも居住まいがきちんとしているお上品な女性になりたいものだと思って...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2015年06月01日

華岡青洲の母と妻は自らを人体実験に捧げた。
しかし、行いの見かけの美しさの裏では、2人の女がお互いよりも優位に立とうと意識を張り巡らせて争っていた。

最後の華岡青洲の妹に当たる人物が語った言葉が印象的。
嫁にも姑にもならずにいられたことが幸せだ、と。
一番恐ろしかったのは華岡青洲だったのか?

...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

Posted by ブクログ 2014年09月10日

もう2.3回読み返してるけど相変わらず面白い。
世界で初めて全身麻酔の手術を成功させた偉大な青洲のお話…
とは成らず、
その母と妻の確執を描いた物語。
表面上は仲睦まじく見えるが 青洲への愛を競い合う二人。
お互い賢いから避難し合う訳ではなく青洲の相手に対する言動に一喜一憂して嫉妬し合う…。

二人...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

華岡青洲の妻

ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年09月07日

華岡青洲とは、麻酔を最初に作った人である。犬、猫を使い、何匹も殺す程の実験の末、最終的には母や妻で試すという、今、考えれば恐ろしい事である。この母と妻とは嫁姑ということになるが、初めは仲の良い二人であったが、青洲を取られまいと互いに心で戦い続けた二人であった。それ故に、二人は実験に志願したのだ。母の...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?