紀ノ川
作者名 :

1巻配信中

価格 637円 (税込)

小さな川の流れを呑みこんでしだいに大きくなっていく紀ノ川のように、男のいのちを吸収しながらたくましく生きる女たち。――家霊的で絶対の存在である祖母・花。男のような侠気があり、独立自尊の気持の強い母・文緒。そして、大学を卒業して出版社に就職した戦後世代の娘・華子。紀州和歌山の素封家を舞台に、明治・大正・昭和三代の女たちの系譜をたどった年代記的長編。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2014年02月07日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

紀ノ川

Posted by ブクログ 2015年03月23日

冒頭は昼ドラのようなチープな物語にも思えたが、主人公の花が紀ノ川のように静謐でありながら何もかもを流れに引き込むと言ったようにして読者も太い本流に含まれる。 家霊的とは否定的に響くが、実は伝統を知り、本物を知り、確固とした信念を持つことだった。

本物を知る者だからわかる衰退の前に、苦悩する姿が描か...続きを読む

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2013年12月13日

やっぱり名作と言われるものは面白い。
明治・大正・昭和を生きる女性3世代のお話。
明治時代を生きる「花」が、一番好ましく思えるのは、やっぱり生まれる時代を間違えたかな??
花のような優雅で品格のある女性に憧れる。

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2013年11月23日

女たちの三代記。

紀ノ川のように、女たちはたくましく激動の時代を生きていく。
男たちを後ろで支えているように見えて、逆に女たちは彼らを飲み込んで自らの流れに引き込んでいる。

祖母・花、母・文緒、娘・華子とその性格はみな違う。
誰が良いというわけではない。
数十年の間に時代は大きく変わってしまった...続きを読む

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2013年07月09日

紀ノ川を舞台に、明治、大正、昭和、三世代の女性を描く。
川の雄大さとその景色、古い紀州弁が心地いい。
それぞれの時代の女性の生き方、強さが描かれているが、私があこがれる強さは明治の女性「花」にみることができる。
本来の女性が持つ「受動的な」「しなやかな」強さ。現代の女性が見失いつつあるものである。

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2012年02月21日

結婚するときは、川の上流から下流方面に移動するするのがよい、というくだりが印象的。女の内情の変化がよく書かれていて非常に面白かった。

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2011年05月20日

花さんの姿を見て、これが日本の「妻」だと思いました。夫に尽くし家に尽くし、主導権を握っているように思わせてその実したたかに実権を握る。それが嫌味なく行われている。娘の文緒、孫の華子に至るまで悩み苦しみながら女性たちは強くしなやかです。3代の物語と言いつつ、主人公は花さんです。華子が紀ノ川が海へと流れ...続きを読む

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2010年03月15日

明治・大正・昭和と流れゆく時代を生きる母子三代のものがたり
時代のなかで、生きてきた環境のなかで 価値観を育て
自分の生き方をまっすぐに信じる女性の姿が描かれてる

伝統は、反抗することでしか受け継がれない
ってくだりがとても印象的で
古いものが少しずつ形をかえてゆくさまを目撃したみたいだった
花が...続きを読む

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2010年01月14日

女三代記です。読み応えがありました。
「家」や「伝統」を考えさせられる話でしたね。
軸となる女性は花、文緒(花の長女)、華子(文緒の長女)の三人。
花の人望のおかげ(いわゆる内助の功)で栄えた花の嫁ぎ先真谷家。
母親の花を「旧時代の女」として反抗している典型的な大正モガの文緒。
戦後没落しつつある真...続きを読む

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2009年10月13日

非常に好きな作品。
和歌山の旧家に生きる女三代のお話。
著者の代表作であり、この小説でやっとお母様に認められたそう。

上品な情景描写が心躍らせる。

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紀ノ川

Posted by ブクログ 2009年09月13日

日本語はとっても美しいなと思いました。
紀ノ川の美しさも目に浮かぶようでした。
後半にかけては、感動でドキドキして胸が熱くなる場面が何度も。
読めてよかったです。

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