内憂外患にあえぐ落日の清朝にあって、ひときわ強い輝きを放った一代の女傑、西太后。わが子同治帝、甥の光緒帝の「帝母」として国政を左右し、死に際してなお、幼い溥儀を皇太子に指名した。その治世は半世紀もの長きにわたる。中級官僚の家に生まれ、十八歳で後宮に入った娘は、いかにしてカリスマ的支配を確立するに至ったか。男性権力者とは異なる、彼女の野望の本質とは何か。「稀代の悪女」のイメージを覆す力作評伝。

ジャンル
出版社
中央公論新社
掲載誌・レーベル
中公新書
ページ数
284ページ
電子版発売日
2014年02月07日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2019年01月23日

本書は大変上手に読ませていく。読みはじめると止まらない。
まず、西太后を理解しなければならない理由が明確に述べられる。それは西太后が現代中国を知る上で如何に重要だからである。清朝末期が領土的にもナショナリズム的にも現代中国の原点であり、清朝末期こそが西太后の時代であった。実質的な建国はアメリカ合衆国...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2016年01月08日

面白かった。
西太后は、女性的な専制君主だった、というのが筆者の基本的認識。
皇帝の母として、息子にかしづかれたいという願望のみで、決して自らが皇帝になる希望はなかったという。

少女期から、その死までを、丁寧に資料にあたりながら描き出されている。
巷間に流布している話も、これは根拠がある、これはな...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2015年08月09日

西太后といえば、幼少の皇帝を操り、政治は二の次で自らは贅沢三昧、それが清国滅亡のきっかけとなった。というのが歴史的評価だが、著者はそれに異を唱える。むしろ、この時代に女性がトップについたことは中国にとって幸運なことであり、結果的に中国はインドや東南アジア諸国のように完全に植民地支配されず、独立を保つ...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2015年07月04日

西太后の生涯。
現代の日中関係の基盤は西太后の君臨した清朝末期から築かれていた。
読みやすくて面白かったです。

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2014年09月29日

[中華蒸留]中国史上において類い稀な 女傑として広く知られながらも、現代中国では国の衰亡をもたらしたとして評価が低い西太后。近年明らかになってきた、長きに渡り中国を治めてきた彼女の驚くべき半生を通し、中国の歴史意識や世界観にまで踏み込んだ意欲作です。著者は、『京劇』で第24回サントリー学芸賞を受賞し...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2014年01月23日

これは読み物として普通に面白かった。『蒼穹の昴』~『マンチュリアンリポート』に至る一連の作品があまりにも素晴らしくて、それで実際の歴史が知りたくなって手にとった本。だから、もともと小説で得た知識があったからこそ楽しめた、ってのもあると思うけど。実際に起こったこと、実存する人物像との対比も興味深かった...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2011年04月10日

西太后と、彼女が生きた清末の史実が淡々と綴られている。日本の幕末と同く、中国での清末の時代も、国内では地方勢力が力をつけ、海外の勢力も入り乱れた権力闘争が繰り広げられたという意味で、歴史好きには非常に面白い時代である。
そのような動乱期において、それほど政治に通じているわけでもない一人の女性が、50...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2012年07月15日

 「西太后」は「せいたいこう」と濁らずに読むのが正式な読み方だそうだ。まず最初にそこを確認しておきたいところだ。

 筆者は前書きにおいて、本書の目的として「従前の誤った俗説や偏見を排し、彼女の生涯の真実を浮き彫りにすることにある」と宣言しているとおり、「稀代の悪女」というイメージを払拭する内容とな...続きを読む

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2012年07月04日

西太后について分かり易く、しかも詳しく納得いく流れで説明されており、時代背景などと共に当時を理解するうえで大変役立った。蒼穹の昴という小説を後に読んだが、この本のおかげで大変楽しむことができた。

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西太后 大清帝国最後の光芒

Posted by ブクログ 2012年01月26日

読みやすく面白い。西太后の一生を西太后自身の人物像、周囲の環境、清国の立場等を含めて概説した一冊。著者のユーモアのある言葉づかいも端々に見られ、笑いを誘う。

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