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奇怪な造語に彩られた、誰も見たことのない異形世界を構築する卓越したSFセンス。100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない――第2回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全4編。連作を経るうちに、驚くべき遠未来世界が読者の前に立ち現れる。現代SFの到達点にして、世界水準の傑作。解説=大森望/本文イラスト=酉島伝法/電子書籍版特典画像をダウンロードできるID・パスワード付き。(本電子書籍は、『皆勤の徒』(創元日本SF叢書 2013年8月初版発行)を電子書籍化したものです。)
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年02月07日
重厚で精密な世界観。難解。ややグロテスク。
万人受けはしない。
宇宙、異世界、昆虫を中心とした異形の生物が登場。
解説を読んで、もう一度読み返して、それでも分からない難解さがいい。
この世界観に魅せられると、並みの小説では物足りなくなる。
解説にもあるとおり、独特な造語が独特な世界を創り出してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月13日
兎に角、凄いに尽きる一冊。この幻想的な異世界感だけでなく、言葉の使い方が物凄い。読みながらクラクラすると云うのが、第一の印象。そして、訳がわからん。でもその中に垣間見える、遥かな未来世界の面影。普通の人にはとてもお勧めできない。読むのも一苦労。苦労しながら、所々で明示される世界があって、また混沌に戻...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月18日
異様言語異様生物異様世界観で、意外にまっとうな筋をつけたらどうか!!?? という実験。
とはいえ異様度のほうが大いに勝り、大森望の解説なしでは何ひとつわかるまい。
ただやはり、どどんとぐちょぐちょと突き抜けた先に何かしらの詩情がある。これがいい。
それにしてもよくこんな小説を。
再読。
序章
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Posted by ブクログ 2015年09月28日
世界を本当に描写しようとするとおそらくこれだけじゃ物足りないだろう。理解しようとすることすら放棄される。
本当はシンプルな構成を一度崩し、著者の世界で再構成されているので、この物語は、皆が書くように本当に人を選ぶ、というか忍耐がいる。あまり読み方はおすすめしないけど、
おそらくこの本にすると、解説か...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月20日
いやあ、大変でした。
永久に読み終わらない…違った、永久に読み終われないのではないかと思いました。
そのくらい大変な読書、久しぶりです。
まず、一つ一つの言葉がわからない。
作者の創り出した言葉の意味を考えるのにかなり時間を取られました。
それから、わからない言葉と言葉で創られている文章の意味を...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月10日
1回読んだだけでは「?」の羅列になってしまうけど、最後まで読んだ後、解説を読めばなんとなくわかる。グレッグイーガンとか読んでいる人なら大丈夫でしょう。
大森氏が解説に書いているように著者は天才かもしれない。しかし、そうであるが故に、簡単には理解されず、それを見いだした大森氏は凄いと思います。表題作...続きを読む
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