1960年代の新宿――。吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二と、少年院に入り早すぎた人生の挫折を味わった新次は、それぞれの思いを胸に、裏通りのさびれたボクシング・ジムで運命の出会いを果たす。もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人と、彼らを取り巻くわけありな人々の人間模様。寺山修司唯一の、珠玉の長編小説。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月28日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2014年07月10日

60年代の、ネオンの煌く新宿という荒野でたたかう人々の物語。直接的な場面が多かったのに嫌悪感なく読めたのは、彼らの中の闇に共感していたからなのか。「愛するために、愛されたい」主人公のラストにちょっと泣きました。

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2013年01月04日

群像劇。

「モダンジャズの手法で書いた」と本人は言っているけれど。

ポールトーマスアンダーソンの映画みたいな。

それぞれが闇を抱えていて、それぞれの人生が交差する場所としてのリング。

世の中に問題提起している感じがする。


荒野。

って、いいことばだな。

バーのカウンターは、荒野。

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2017年10月19日

2017年10月の映画公開に合わせ購入。
新宿を舞台にした生々しい昭和の香り。昔は新宿も薄汚かったのに、小綺麗になってしまった。ここに描かれた昭和が懐かしい。小説には出てこないけれど、コマ劇場前の噴水とか、昔の歌舞伎町を思い出した。何という小説ではないけど、昭和の新宿を生きた人たちの哀愁を感じる。寺...続きを読む

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2011年11月19日

ネオン溢れる新宿という荒野。登場人物たちの心象風景としての荒野。
45年経た現代にも荒野はあるのだろうか。それはどんな風景か。

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2009年07月23日

修司さんは変な人だ。考えてることが地球を一周してるよ。
でもこんな綺麗な言葉で語られたら、なんか信じてもいいやって思えてくるんだよな。

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2018年09月24日

寺山修司を初めてしっかり面白いと思った。全編通して、薄汚さ、下世話さみたいなものの漂う上にストーリーが乗っかってる。どちらを楽しむべきなのかよく分からないけど、話が純粋に面白くてなんとなくでも楽しめた。結局何もかも曖昧で終わるのかと思いきや、きっちり決着がつけられていて、その描き方に脱帽した。

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2018年01月20日

だが新宿新次は村田英雄が嘘つきだということを知っている。「おまえの時代」というものなど存在しない。ただ「おれの時代」を奪い合うエネルギーだけがほんものなのだ バリカン健二 ども跛吃りの治し方 吃り対人赤面恐怖症 「歌による自己表現」「スポーツによる自己表現」皮膚の下で何かが唸るのを感じた 心なんて、...続きを読む

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あゝ、荒野

Posted by ブクログ 2017年11月05日

映画版のサブテキストとして参考になる部分は多々あった。しかし構成が破綻していると言うか、そもそもきちんとした構成を考えずに書いた作品らしいので、一編の小説としては、あまり評価できない。この小説からネヴィル・ブラザーズよくぞあれほどの名作映画が生まれたものだと思う。

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あゝ、荒野

ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月28日

暴力から見出す愛のかたち。
私の経験していないエキゾチックで濃厚な年代の東京を感じさせる文章。
文学と言う見地よりはそういう感じでしょうか。。


死亡診断書がバリカンの親父さんなのが謎ですが、どういうことなのでしょうか?

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あゝ、荒野

ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月31日

1960年代の新宿。暴力的で退廃的な匂いのする新宿新次と、どもりのせいで自分は愛されないと思いこんでいる大男のバリカンは、さびれたボクシングジムのボクサーとなった。新次と出会ったセックス依存症の芳子、スーパーの経営には成功したが性的不能者の宮木、大学の自殺研究会のメンバー川崎、孤独な老人・バリカンの...続きを読む

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