世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々、河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたE.B.、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老嬢……。彼らの哀しくも愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴え冴えとしたフェティシズムをたたえる、珠玉のナイン・ストーリーズ。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月28日
紙の本の発売
2010年06月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2019年01月09日

多感な時期に読んで一番心に染みたのが小川洋子の作品だった。
優しいのに残酷、綺麗なのに歪んでいて、何処か切なくて美しい。
ずっとこの世界に浸り続けていたかった。

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2018年08月15日

タイトルの「夜明けの縁をさ迷う人々」の場面を想像してみる…夜明け。眩しい光が差し込めるがそれを嫌い闇を求めてさ迷う人々。小説はその場面を切り取り彼らは永久に日の目を見ることがない。小川さんの作品から感じる世界にはどれも独特の時間軸が存在し時間がゆったりと流れるている事。人と人との微妙な距離感。見事な...続きを読む

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2017年02月20日

奇妙だけれど、圧倒的な存在感と不吉さを持った短編集。感動作ではないが、これもまた、何かの最高峰であることは間違いない。

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2016年09月14日

まるで夢の中にいるような浮遊感を持つと同時に、不思議な世界観に溺れてしまいそうでもある短編集。
どの短編も、読み進めていくほどに主人公のいる世界が歪み、輪郭がぼやけ、視界には靄がかかっていく。
ところどころで出てくる不気味で恍惚とした単語には、背中を指先で撫でられるような感覚を抱いてしまう。
小川洋...続きを読む

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2015年06月30日

小川洋子ワールドの短編9編。どの作品も小川洋子ならではのユーモアに満ち溢れながら、突出した嗜好のためにある種疎外された人々を、ある時は哀しみをもって、またある時はホラーテイストにて、そして、短編ならではのスピード感と意外性をもって、珠玉に紡がれた小説群になっています。
どの短編も短編ならではの趣向が...続きを読む

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2013年07月13日

小川洋子の短編集。九つのお話のそれぞれが、内容も語り方も多様でとても面白かった。短編だからこそ、相当突飛な設定と物語構成が生きていると思う。小川さんの小説は物語が先にあって登場人物がその流れに乗っているのではなく、人物と要素が先にあって、それらのダイナミックな関係性の中で物語が生まれているように思う...続きを読む

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2012年10月15日

エロとグロとファンタジーが僕好みに最適にブレンドされていました。文体は読みやすく、物語の流れも自然で違和感ありません。それでいて最後には意表をつく結末が待っていて、とても楽しめました。

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2012年10月07日

表紙と名前に惹かれて購入
今まで読んだ小川さんの本の中では一番読みやすかったかも

小川さんの文って生々しいし乾いてるし、ほんとう凄いです

教授宅の留守番がよかったかなあ
花だらけの家とか冷凍のマグロとか、不思議な感じと登場人物の淡々とした感じが相まって好みでした!

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2018年05月10日

面白かったです。タイトルも良いです。
不思議でなんだか奇妙だな、と思いながら読んでいると、終盤になるにつれ狂気を帯びてくるお話たち。
特に、「教授宅の留守番」「涙売り」が好きです。「ラ・ヴェール嬢」の淫靡さも好き。
最初と最後の短編が野球のお話で、最後のお話は、小川洋子さんはこんな眼差しで野球の応援...続きを読む

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夜明けの縁をさ迷う人々

Posted by ブクログ 2018年01月06日

 再読。
「猫を抱いて象と泳ぐ」の基本形はこの短編集あたりから形作られていたんだなぁと思える。
 リトル・アリョーヒンはイービーなんだろうし、パラソル・チョコレートにはチェスが顔をのぞかせているし。
 そう考えながら読むとまた違った面白さを味わえた。
 この作者は短編よりも長編の方が面白いな...続きを読む

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