キリコさんはなくし物を取り戻す名人だった。息も荒らげず、恩着せがましくもなくすっと――。伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前ぶれもなく理由もなくきっぱりと――。リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人――失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月28日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

偶然の祝福

Posted by ブクログ 2018年01月06日

何度読んでもひっそりとしたお話たちが好きです。
小説家が主人公で、彼女の書くお話が小川洋子さんが書かれてきたお話なので、私小説のような空気です。
「時計工場」の最後の一文に、今回は目が留まりました。素敵な一文です。
小川洋子さんと同じくらい大好きな川上弘美さんの解説も良かったです。川上弘美さんも、小...続きを読む

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偶然の祝福

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月03日

ああ、エッセイかと思って読んでいたから!
すごいハラハラしちゃって。
いまも、ほんとはエッセイ?とちょっと思ってる。
作品と現実の境界線をいい意味で曖昧にしちゃったすごい作品だ。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2015年07月21日

一人の女性の身に起こる、日常と非日常の間を行き来するような奇妙な出来事が時間軸がばらばらのまま織り成される。全てに通じて感じるのは、どこかひっそりとした喪失の匂い。
捉えどころのないたおやかな空気の静謐さ、小説にしか描けない時間と空間の切り取り方、手触りに引き寄せられました。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2013年12月22日

すごいな…盗作のオチはなかなか鳥肌が立った。うーん。きっと私には読解力が足りない。もっとなんかあるはずだしそう思わせるのだから実際にあるのでしょうが。ふうん。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2019年01月12日

人の冷たさと優しさの対比が上手いなぁと思う。全体的に暗いんだけど、不思議と湿っぽい気持ちにはならない。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2018年01月06日

2008年11月12日~12日。
 またまた1日で完読。
やはり「キリコさんの失敗」が一番面白いか。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2017年06月13日

孤独な女性小説家の過去、日常を描く連作小説。
間違いなく日常が描かれているが、そこにあるのは、ミステリアス、生々しい神秘性、非現実感、虚構。
最初はエッセイ?と勘違いしそうになりました。ご自身の経験も多かれ少なかれ盛り込まれてるとは思いますが。

小川洋子さんは静謐な文章を書かれる方、と紹介されるこ...続きを読む

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2017年04月17日

小川洋子の小説は、博士が愛した数式しか読んだことがなかったけど、この人のほん。面白い。

ほんの少しの非日常をこんなうふうに淡々とミステリアスに、そして、ささやかな幸福に、ほんの少しのラブストーリーに、不思議なホラーに、少しづつ姿を変えて読ませてくれる、身近によくある話のようで、なかなかないんだけど...続きを読む

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2017年02月06日

不気味だけど懐かしい。キリコさんの失敗のパンの届くところ、盗作、失踪者。静謐は十分だったが、つながり、掘り下げがイマイチだったか。
現実と創作が混じり合ったエーデルワイスの感じは好き。

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偶然の祝福

Posted by ブクログ 2015年09月25日

なんでこの人の書く物語は
こんなにかなしくて絶望的でくらくて
なのになぜか優しくてどこかにひっそり希望が隠れてるんだろう

そして、夢と現の狭間のような世界

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