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Posted by ブクログ 2021年08月01日
難破船を糧としている海辺の人びとがいたことは、現在ではほとんど語られなくなっている。
福山のそばで日本住血吸虫による被害があったことは現在では場所が特定されないように書かれている。
からゆくさん、についても書かれているが、これは他書のほうがより詳しい。
1959年版は、活字が細くて薄く、厚いの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月08日
宮本常一の民俗史作品を読んでから、庶民の文化史に関する本を読んでみようと思って探してたら行き当たったのがこのシリーズ。あとがきが大月隆寛、昔、ナンシー関と「クレア」で対談の連載をしていた民俗学者だ。
本作は、シリーズのまとめ的な作品集。だから、いろんな時代、階層、職種にまたがった包括的な「圧制と生活...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月15日
以前から気になりつつ、ようやく読めました。
日本、というものが、分かるようで分からない。
この本を読めば、一端でも掴めるかと思ったけれど、余計に混乱してしまったかもしれない。
読み終わったばかりで、頭の中で処理されるのに時間がかかりそうです。
ただ、読む価値はある。と、自信を持って言える一冊でも...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月07日
「昔の日本は牧歌的で良い時代だった」「最近の世の中はイヤな事件が増えている」という考えの対極にある事実・歴史を口承で記述している。
初版は1959年に刊行された。宮本常一、山本周五郎などの複数の執筆者が、日本全国の市井の辛苦に満ちた人生をヒアリングした記述。
各地方の方言で語られる、窮民、殺戮、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月17日
日本は昭和の高度成長期が訪れるまでは、ほとんどのときが貧しかったのだ。それゆえ、数々の悲劇が産まれていた。天災や飢饉や流行病があれば、多くの人々は自殺か狂うか仏に縋るしかなかったのだろう。そんななかでも、強く悲しく生きた女性たちがいた。どんなに虐げられても、騙されても生き延びた。そのような話が「はた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
道ばたに倒れ伏すものは数かぎりなく、はじめのうちこそ死体を埋めていたが、まもなくだれ一人としてかえりみるものはなくなった。いたるところに犬やカラスがむらがって、死体を食いちらす光景がながめられた。
この飢饉のときといえども人間が家畜に近かったのではなく、家畜が人間に近かったのである。
飢えの記...続きを読む
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