ユーザーレビュー
Posted by ブクログ 2013年04月23日
最新の認知科学が示すまったく新しい認識論。例えば、自分たちは、対象を見てそれと認識するとき、対象から発せられた光が刺激となって、自身の網膜に像を結ぶ過程が必要だと考える。しかし、実は、網膜の像それ自体はそれほど重要ではない。なぜなら、網膜に像を結ぶような構造をした視覚器官は、生物学的には非常に限られ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月12日
高い割に頁数は少ないが、その代りわかりやすくてなかなか刺激的な内容だった。情報は視覚刺激という入力を経て脳内で生成されるというのが従来の認知モデルであった。しかし、アフォーダンスの認知モデルは、情報は環境に既に偏在しており、認知とは視覚された環境が提示する情報を探索または検索することであるとする。ア...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月13日
アフォーダンスの入門書でありギブソン入門書でもある。 ギブソンの行ったアプローチの一部を見ることができる。
Posted by ブクログ 2012年01月14日
もう何度も読んでいるけども、何度目でも面白い。
新しい認知の理論・・・といえど、この本を佐々木正人教授が描かれたのは1994年。
もう18年にもなるのか・・・
しかし、ギブソンが提唱したアフォーダンス理論は、たしかに知覚の理解に変革をもたらしたと思う。
この本はアフォーダンス理論の導入本として...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月21日
認知行動科学(従来の人工知能論)を通して、認知過程について「惟脳論」的な視点に凝り固まっていた自分には衝撃のパラダイム展開です。ギブソンがアフォーダンス理論にいきつくまでを簡潔かつ丁寧に講義しれくれています。
結論的に言うと、人間は集中処理系ではなく、分散処理系で、かつ、冗長なシステムが分かりまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月18日
この本に出会ったのは学部の4年だったでしょうか,当時の僕にはこの薄い本の内容がよく理解できませんでしたが,心理学者よりも工学屋さんの方がアフォーダンス理論に詳しくなってしまっている現状が何を意味しているのかを知ろうとの思いで,この本を引っ張り出してみた次第です。今に至っては認知主義を知った上で読んだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月08日
1994年発行とちょっと前の本ですが、100ページ程で入門書としてとても分かり易い内容でした。
人工知能(AI)のフレーム問題を例に、それを解決する可能性のひとつとしてギブソンのアフォーダンス理論を説明していきます。情報は環境側にあり、私たちがそこに価値を発見し続けている、という考え方はとても示唆...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年08月11日
「アフォーダンス」は心理学者ジェームズ・ギブソン(1904〜1979年)の提唱した理論で、ギブソンの造語である。
従来の伝統的な知覚のモデルは、デカルトの理論を踏襲している。外界から感覚刺激が入力され、中枢(脳)が感覚刺激を統合・判断・推論し出力を行うという考え方である。初期の人工知能もこのデカ...続きを読む
Posted by ブクログ 2006年06月30日
アフォーダンス理論の入門書。全般的にわかりやすいけれど、認知理論に興味がない人は60Pから先に読んでみて下さい
Posted by ブクログ 2004年11月09日
これは面白い。
安いし、内容も濃い。
アフォーダンスを勉強するならまづこれかも。
ギブソンも読みたいな。