その昔、世界は78回転で回っていた――。

「78(ナナハチ)」という名の一風変わったSP盤専門店から、この奇妙な物語は始まっていく。置き手紙を残して失踪した謎の店主、店の常連客の若者――ハイザラ、バンシャク、二人が思いを寄せる女性・カナたちのお話が進んでいくにつれ、大昔の伝説の楽団「ローリング・シェイキング&ジングル」、〈失意〉を抱える作家、中庭と犬をこよなく愛する老人、未完の曲を残したまま消息を断ったチェリスト、その父を探す息子、「夜の塔」という名の7重の塔に棲む7人の姉妹の様々な時間・場所の物語が響きあう。

ジャンル
出版社
小学館
ページ数
352ページ
電子版発売日
2013年10月18日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2016年09月15日

吉田篤弘らしい物語たち。つながっているようで、つながっていないのかもしれない。彼の言葉を借りれば、どちらでもいい。どちらでもあるのだろうから。

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2012年10月17日

吉田篤弘さんらしいオシャレな大人のおとぎ話のよう。やっぱりこの雰囲気が大好き。
吉田篤弘さんの著書を読んでると、自分がとてもオシャレな人になった気分にさせてくれる。

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2011年12月02日

時間とは、

留まる事なく失われていくだけのモノだと、思っていたが、
刻まれて、残っていくモノでもあるんだな、と言う事に改めて気付かされた。

例えばそれが、
大会社の設立とか、
歴史を大きく変えたとか、
たくさんの人の為に尽くした、とか、

自分以外の人達にも残るような立派な記憶ではないとしても
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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2011年11月24日

78回転のSP盤から繋がる物語。少年たちは冒険の末に終着駅でSP盤を見付け、ドーナツ屋の隣にはSP盤の専門店があり、SP盤に吹き込まれた曲の演奏者にも物語があり、世界は78回転で回り続ける。
少し現実から浮いた物語です。その浮遊感が何とも言えず気持ちいいんです。作り込まれているんだけど、さり気なくそ...続きを読む

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2011年08月06日

世界が78回転で回っていたあの頃。

文庫版にのってるイラストの曲を聴きながら読むのがオススメ。

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2011年07月22日

江戸っ子的な粋と西欧的なチャーミングさの、細い共通の糸をきれいに回収してくれる数少ない作品だとおもう。
なかでも『クローディアと靴箱の都』神懸かっていて、小説だけども、一編の詩のようで、あまりにうつくしいので、想像の世界から抜け出せない。
デタラメに響き合う世界のことがかかれているが、どれも細い糸で...続きを読む

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2009年05月08日

珍しく恋愛が絡んでる。

どこが現代でどこが過去で?
ごちゃまぜになって、ターンテーブルの上で回されてる気分になるけれど。

私は世界が78回転で回ってた時代を知らない。
そんな寂しさ。

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2009年02月06日



 ブラシで洗いこまれた、もう何年も使っている木の机に、さりげなく置かれているような本というか

  古いものを懐かしむような、
  慈しむような、


 「レトロ」では足りない、セピア色の記憶に、
  鮮やかな赤と黒の境界がある感じ。
 (それはきっと私の「レコード」のイメージ)


 わたしは...続きを読む

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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2014年06月08日

「78」と書いて「ナナハチ」。

「その昔、もうずっと昔のこと、世界は78回転で回っていた」

こんな書き出しで始まります。
この1分間に78回転させて再生するSPと呼ばれるタイプは、
1920年代から1950年代まで生産されていました。

そんなSP盤にまつわる、現代とSPが活躍していた時代の
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78(ナナハチ)

Posted by ブクログ 2012年09月22日

秋の夜に相応しいゆったり落ち着いた連作短編集。
78回転の古いレコードに関する物語がキーになっているものの、舞台や時代は大きく変化して、捉えどころがないにもかかわらず、何故か惹かれてしまう。この独特の雰囲気をうまく表現できないのがもどかしいです。

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