スワロウテイル人工少女販売処

スワロウテイル人工少女販売処

990円 (税込)

4pt

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〈種のアポトーシス〉の蔓延により、関東湾の男女別自治区に隔離された感染者は、人を模して造られた人工妖精(フィギュア)と生活している。その一体である揚羽(あげは)は、死んだ人工妖精の心を読む力を使い、自警団(イエロー)の曽田陽介と共に連続殺人犯“傘持ち(アンブレラ)”を追っていた。被害者の全員が子宮を持つ男性という不可解な事件は、自治区の存亡を左右する謀略へと進展し、その渦中で揚羽は身に余る決断を迫られる――苛烈なるヒューマノイド共生SF。

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スワロウテイル人工少女販売処 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月13日

    ラノベのようなスタイルをとりながら、重厚なテーマと複数の読み方を持つ、何度でも再読したい一冊です。
    「限りなく人間に近い機械」というありがちな設定に、男女隔離を余儀なくされた世界に第三の性として作られたという存在理由を加えたことで、テーマに大きな深みが生まれた気がします。
    特に印象的なのは洋一と置名...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月15日

    人工生命、男女の分断、病人を隔離した豊かな自治区……と、要素盛り盛りなところがとても良いですね。全部乗せで贅沢だけど世界観にのめり込んでどんどん先を読みたくなっちゃう。
    ヒロインの揚羽がいちいち感情重い子で可愛い。
    水先案内人の置名草や「クラスメイトの女の子」として作られた人工妖精の在り方も切なくて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月19日

    人工妖精と人間の世界になっても、極端な思想も差別も消えないのに、相手を想う気持ちも変わらないのが印象に残った。
    自分が生きている間にはそこまでの技術進歩は望めないが、この世界をぜひとも見てみたいと思った。
    陽介と揚羽のコンビをもっと見てみたい。
    一日ごとに記憶を失う水先案内人の存在は何か切ない。
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    Posted by ブクログ 2014年12月31日

    タイトルで損してる気がするなぁ。
    クオリア、人工知能、作られたものの幸せとはなにか。
    文体は独特だけれど、読みやすい。

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    Posted by ブクログ 2015年12月02日

     種のアポトーシスと呼ばれる性交によって感染する病を患った男女たちが暮らす男女別自治区。そこでは異性の代わりに人間を模して造られた、人工妖精(フィギュア)が人々と共に暮らしている。
    その自治区で連続殺人が発生。事件を追う人工妖精の揚羽は徐々に自治区をめぐる謀略に巻き込まれていく。

     練りに練られた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月10日

    身代わりとして、人を思い生きる人工妖精。
    それを哀れに思い、心を痛めても、それは本当に無意味。
    人工島無いだけでなく、本の外の読者も空回りしてる。
    すべてが空回りるこの世界、見てきて飽きない!
    一日草の種明かしは全俺が震えた!
    キレイにまとまったお思ったら、まだ続きがあるのか、楽しみ。

    新世界より...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月02日

    人工妖精(アンドロイド)が普遍的に存在する近未来の東京、背景となる設定が壮大且つ細かくて物語に入り込むのにちょっと時間がかかるが、「ねじまき少女」を彷彿させる各種公的機関のディテールが楽しい。表紙が可愛らしいので軽い読み物かと思ってしまうがとんでもない、素晴らしいハードSFでした。揚羽と陽平のやりと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月20日

    この世界はどこまで組み立てられているのか。もしくは全てが張子なのか。なんだかどこまでも隙がなく上手い具合に組まれたプロットで、小難しい話であるにもかかわらずぐいぐい読めてしまう。
    人工妖精や東京自治区などSF的フェティッシュが魅力的。ただ、その辺りの技術的な設定・理屈を理解しようとすると少々難解で面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月19日

    第三の性としてのアンドロイドの設定がすごい生かされていて面白かった。合理的すぎるアンドロイドと、合理的であればいいという訳ではないという人間の価値観などがうまく表現されていた。

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    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    表紙とタイトルからラノベの香りを感じていたが、思っていたよりずっと早川書房=SF寄りの話で面白かった。むしろ、中途半端にあるラノベの香り(たとえばヒロインが変な声で鳴く)は必要だったのか??
    この先の展開でその話も出てくるもしれないが、是非女性鎖国サイドの描写も読んでみたい。

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