父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた……。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は……。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。

ジャンル
出版社
筑摩書房
掲載誌・レーベル
ちくま学芸文庫
電子版発売日
2013年10月25日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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算法少女

Posted by ブクログ 2019年02月07日

江戸時代に実際に出版された和算書「算法少女」から物語をつむぎ出した児童書。

とある出来事から和算が得意の少女「おあき」に、大名家の息女への和算指南の話が持ち上がる。しかし、流派の違いや大人のエゴが立ちはだかり……。

学ぶことの楽しさ、一途に続けることの意義、お金のためではない志。
児童書で...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2012年09月19日

冲方丁さんの『天地明察』を読んで以来、なんとなく和算に関する本に目がいくようになりました。
本書も以前から読んでみたくて購入していたのですが、しばらく積読本の山に埋もれていました。

江戸時代の和算書『算法少女』に影響を受けた著者が、当時の史実をもとに創作した児童文学です。
1973年に岩崎書店から...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2012年08月25日

書名の『算法少女』というのは、江戸時代・安永4年(1775年)に千葉あきという女性が著した和算の本の書名。この本は、その千葉あきの少女時代の物語。

あきは江戸時代の町医者の娘。算法好きの父の薫陶よろしきを得て、なかなかの算法使い。母からは、算法などという役に立たないものを女だてらに学ぶことを反対さ...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2012年04月01日

面白かった!

『算法少女』は、実際に江戸時代(安永4年:1775年)に出版された算法の本の題名。長い間、この本の著者が誰なのかは分からなかったが、昭和初期の研究で、作者は千葉桃三という医師らしいこと、そして娘のあきが父を手伝ったのではないかということが分かってくる。それでも、なお多くの部分が謎とし...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2018年08月29日

壷中の天(こちゅうのてん)、いい言葉ですね。俗世間とは別世界を持っていた方が精神衛生上、健全な気がします。
数学で才能ある少女の話で、家賃も払えなくなるほど数学の本を買ってしまうお父さんの話とか、πの求め方の話とか、才能あるのに屋敷に奉公に行きたがらない話とか、さらさら読めて、ちょっと面白かった。

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算法少女

Posted by ブクログ 2016年07月13日

数学は“生活に余裕がある人の娯楽”とされ、実生活に必要なものとは考えられていなかった時代。主人公は算法は何かもっと大事なものだと感じながら、町の貧しい子供たちに学問を教えるようになる。そして算法を通じて色々な人と接する中で、これから日本が伸びていくためには学んでいくことが必要だと考えるようになる。
...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2016年06月06日

ほのぼのする本。
ファンの支えがあっての復刻、心にしみました。
広い視野を持って、と優しく背中を押してくれます。

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算法少女

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年02月11日

元々が1973年に発刊されたものとは思えないほど、読みやすくそして楽しめる小説でした。
所々に和算の問題が差し込まれているものの嫌らしいほどでなく、計算が嫌い!という人でも気にせず読めると思います。
行動力があり、そして算法が趣味となるほどの頭脳もあり、そんな主人公「あき」が終盤、競争相手の宇多と共...続きを読む

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算法少女

Posted by ブクログ 2015年11月08日

千葉あきという実在の女性が,このような本を出していたことに驚いた.江戸の町人文化は奥が深い.生き生きとしたあきの先生ぶりや,算法にかける意気込みなど,とても面白かった.

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算法少女

Posted by ブクログ 2014年12月16日

さらり と 読み通せる
という要素は
面白い小説の一つの条件です

まだ 「算数」という言葉も「数学」という言葉も
なかった「算法」の時代の息づかいが聞こえてくるようです

四の五の難しい理屈をこねる前に
物語の中にするりと入って
「千葉あき」(主人公)さんを
初めとする さまざまな登場人物と
一緒...続きを読む

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