夜が更けるとともに、ある商家の通用口に、男がひっそりと座る。「お話、聞きます」。与平は人の話を聞く、聞き屋。姑の愚痴をこぼす嫁、主人への不満を募らせる奉公人。過去の過ちを告白する者……。みな、そこで重荷をそっと下ろして家路につく。聞き料はお客の気持ち次第。温かい家族に囲まれ、商売も順調。儲けのためでも酔狂でもない。与平はなぜ話を聞くのか。心温まる連作時代小説。

ジャンル
出版社
集英社
掲載誌・レーベル
集英社文庫
ページ数
320ページ
電子版発売日
2013年09月20日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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聞き屋与平 江戸夜咄草

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月14日

黙って客の話を聞く。
ただ聞くだけで助言は一切しない。
日頃他人には言えず心にためているあれやこれやを、聞いてもらうことで頑なな心をほぐしてくれる。

江戸の繁華街・両国広小路で「聞き屋」をしている与平の連作短編。
時代が違えど人の悩みは相も変わらず尽きることはない。
仕事や旦那、姑、浮気、先行きに...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2011年11月02日

誰もが心の中に1つは他人に語れない暗い過去を持っている。でもその過去に大小の差こそあれ、みんなはひっそりと幸せに暮らしていきたいと思っているのだろう。聞き屋も語りべも、みな同じだ。そんな人情話盛りだくさんの、宇江佐さんらしい連作。

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2011年08月13日

人の話を聞く。
それだけが どんなに その人の人となりを表すか。
私は 与平さんのように 聞き屋は出来んだろうなぁ…。
そして、彼のように罪を抱えて生きていけないだろうな。
それともいざそうなった時にはできるのか?
宇江佐さんの作品には
いつも「どうしようもない」とこどもにまで悪態をつかれる家族が出...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2009年07月25日

火事にあい一度は傾きかけた薬種問屋を立てなおした番頭上がりの父親から店を引き継ぎ、さらに商いを大きくし、三人の息子たちに店を任せた与平。隠居してからいろいろなことを試したもののどれも長続きせず、ふとしたきっかけで人の問わず語りを聞くことくらいならできるかと、最小限の合いの手だけをはさみ、説教や助言の...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2019年01月22日

市井の人々が胸に抱える辛さ、哀しみ、痛み、怒り等々を隠居の身となった与平が受け止めます。いつの世も人は気づかぬうちに心の底に幾重もの思いが積み重ねてしまうなあ。まるで映像を見ているように宇江佐さんの世界に浸ることが出来ました。「家督を譲る」「泥水を啜る女の気持ち」「業を煮やす」など、普段の生活からは...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2015年05月12日

与平のすごさは、「聞く」ところ。
聞き屋なのだから当たり前のことなのだろうけれど、突っ込まずに話を「聞く」のって、案外難しい。
人の話を聞く機会は多いけれど、
「ここでも相槌うった方がいいのかな」
「何かアドバイスとか求められているのかな」
「ちゃんと話聞いてるってこと伝わってるかな」
と頷きながら...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2013年03月14日

隠居後に聞き屋を始めた与平

様々な人の話を聞き、
時には客の人生を左右することもしばしば

息子夫婦の間のゴタゴタや
土地の岡っ引き鯰の長兵衛からは、先々代の死の真相を問い詰められる日々

聞き屋は与平にとって何だったのか…

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聞き屋与平 江戸夜咄草

ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月09日

薬種問屋の隠居与平が先々代の主人が火事で逃げ送れた事件について、助けなかった罪を誰にも告げず心に蟠りを持ったまま生き続けて、夜な夜な人の話を聞くという商売(?)を始める。

多い時は一晩10人ほどになると書いてあるが、江戸時代の人だってそんな酔狂じゃないだろうと思いつつ、それでもまあ江戸時代という設...続きを読む

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2012年01月19日

時間の流れを感じた。人生、楽あれば苦あり。明けない夜はない。日々精進。私にも聞いて貰いたいことあります。何故続巻が出ていないのーと思ったら宇江ささん、すっきりしてる。合点がいった。

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聞き屋与平 江戸夜咄草

Posted by ブクログ 2011年07月08日

大店の薬種問屋の隠居である与平が始めた、ただ客の話を聞くだけの商売「聞き屋」。そこに訪れる客や、ご近所さんに身内、そして自分の過去なども織り交ぜた連作短編集。またミョーな商売を考えましたな。ま、でも、意外としっくりきています。需要はけっこうあるようです。支店(?)もできました。後継者もいます。以上!...続きを読む

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