栄光に彩られた野球人生を全うするはずだった加倉昭彦を肩の故障が襲う。引退、事業の失敗、離婚、残った莫大な借金。加倉は再起を賭け台湾プロ野球に身を投じる。それでも将来の不安が消えることはない。苛立つ加倉は台湾マフィアの誘いに乗り、放水――八百長に手を染めた。交錯する絆と裏切り。揺れ動く愛と憎しみ。破滅への道しか進むことのできない閉塞状況のなかで解き放たれていく狂気……。人間の根源的欲望を描き切ったアジアン・ノワールの最高峰!

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月21日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

夜光虫

Posted by ブクログ 2013年01月31日

疾走感のある文体に、吐き気を催すほどの恐怖と、愛情に対する切なる渇望とが、見事に融け合った作品でした。

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夜光虫

Posted by ブクログ 2010年05月25日

正義を押しつけて人の気持ちを踏みにじる俊郎が嫌い。夫が殺されたのにその友人にさっさと乗り換えて被害者づらする麗芬が嫌い。
善人に見えてもどいつもこいつも身勝手。悪人に見えるやつはさらに深い業を抱えていて救われない。
結局だれ一人、主人公の味方はいなかった。
だれもが主人公を騙し、利用しようと思って近...続きを読む

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夜光虫

Posted by ブクログ 2009年08月03日

主人公の末路が何とも。。。
馳星周の描く世界は現実の自分が置かれている環境とは180°違う世界。
それゆえに惹かれる(没頭できる)のだろうか?

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夜光虫

Posted by ブクログ 2005年11月18日

展開の速さ、文体の歯切れの良さ、余分な描写のなさ、そして物語の構成の緻密さ。どれをとっても素晴らしい。

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夜光虫

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月19日

冒頭から、主人公・加倉の転落の描写の歯切れのよいこと。これで物語にスムーズに入っていくが…。
”主人公”であっても良心の人でも正義の人でもなく、一般的な基準で言えば、どうしようもない悪党。そんな言葉が生易しくなるほどの犯罪者となっていく、その軌跡をつづった物語と言っていい。
しかもバイオレンスも性描...続きを読む

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夜光虫

Posted by ブクログ 2017年08月31日

加倉昭彦は日本のプロ野球で活躍したが,故障が続き台湾のプロ野球に転ずる.台湾では八百長が横行しており,放水と呼ぶ.通訳の王東谷は戦前の日本統治下で山村輝夫という名を持っていたことなどから,昭彦に良くしてくれた.同僚の台湾人・張俊郎と懇意になるが,真面目な俊郎が放水を警察に密告することから話が展開する...続きを読む

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夜光虫

Posted by ブクログ 2013年03月23日

有無を言わさぬピカレスクっぷりに圧倒された。台湾を舞台にしたこのハードボイルド小説は、非情さの説得力が半端ない。

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夜光虫

Posted by ブクログ 2011年04月01日

馳星周作品に私が惹かれる理由は、主人公に「いい所」がないところである。
泥棒だけど悪徳商人からしか盗まず、盗んだものは貧しい人に分けるとか、悪党なんだけど最後の最後で子供の身代わりになる、とか、そんな「実はいい人の悪党」が多い中、馳星周の描く主人公は、最後まで自分の為、金の為にしか動かない。

スト...続きを読む

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夜光虫

Posted by ブクログ 2006年12月26日

台湾プロ野球を舞台にした、
都落ちで人でなしな投手の物語。
希望がかすかに残されたラストシーンは馳作品の中では稀。

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夜光虫

Posted by ブクログ 2006年10月13日

サカヲタ馳星周が頑張って調べて書いた日本人選手から見た台湾プロ野球の世界。
途中まではあーあるあるあるある…ネーヨ!wとなる展開、話が面白くなって来た辺りからはいつもの馳ワールドへ。

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