もういちど走り出そう

もういちど走り出そう

506円 (税込)

2pt

たぶん初めは小さな穴だったのだ。歯医者として成功をおさめ、美しい妻とかわいい娘がいる。上品なアシスタントの働く清潔な職場。自分の美学で建てた城に住むちょっとした王様。だから、妻が小説を書いて新人賞を受賞したことなど、僕にっとっては、意外な、けれども些細な事に過ぎないはずだった―――。インターハイ三位の実力を持つ四00メートルハードル選手だった主人公が、順調な人生の半ばで経験した、思いもかけない挫折と再生を、繊細に、そしてほろ苦く描いた感動作。

...続きを読む

もういちど走り出そう のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月28日

    子供が初めて飲むコーヒーのような感じ?の読後感だったのを覚えてます。高校生の頃に読みましたが、その頃は何度も読み返してました。ラストというより中盤のどろどろした苦い感じが、今までの「川島さん=青春」という私の中の図式を崩したからかなあと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    もう一度走りたいと常々思っている自分がいる。
    本当にやりたいことをやることにあこがれる自分がいる。
    そういう意味で夫と妻とリンクする自分がいて,客観的に読みながらもついつい主観的になって物語に入り込んでしまった。
    再び走り出した歯医者夫婦が再び走り出す物語。

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月20日

    わたしとはほとんど共通点のない主人公になぜか共感してしまう不思議な小説です。川島誠さんの陸上競技を扱いかたが大好きです。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    主人公は珍しく中年。いつもより落ち着いた文体が心地よい。ちょっと解り辛い心情が描かれているものの、ラストは前向きで好きですね。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「800」からの続編みたいな気がしていて、そのつもりで読み進めました。もうちょっと書いて欲しいなと思いました。読み終える直前、もう終わってしまうのかーという残念な思いがあってもう少し読んでいたかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    巷では『一瞬の風になれ』といった"走る"小説が話題のようです。それでという訳ではないのですが、自身が800mの選手だった川島誠さんの小説です。もっとも"走る"ことは背景としてしか描かれてませんが(ちなみに表題は再出発の意味です)
    文体に凝ってますね。でも、それ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月14日

    「彼女が単に、とても植物園にいることを楽しめるということ。それ自体を私はうらやましく思った。
    なぜなら、私の場合は、同じくらいの喜びを得ようとするなら、四〇〇メートル・ハードルをしなければならないのだ。」
    なんだかここが好き。鞠子という名前も可愛くて好き。

    はじめは文体に慣れなかったが段々と楽し...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年03月17日

    35歳の主人公。
    妻は美人でスタイルもよく、娘はもちろん(なぜもちろん?)可愛らしい。
    普通の歯科医院より3倍も多く設備やデザインにお金をかけた個人歯科医院を経営し、丘の中腹に建つゴージャスなマンションでは、後付けで工事してもらって寝室で有線放送も聞けるんだってさ。
    主人公の車はボルボ、妻の車はプジ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月28日

    最近読んでいた川島誠とは一味ちがう。でも主人公の歯科医もかつてインターハイハードル選手だった。幸せな家庭。妻が小説で新人賞を取るまでは。
    年を取ると軽く、速くは走れない。でも、意味をたくさん背負って走るんだ、もう一度。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    川島さんの本ということで買ったが、自分とかなり歳がはなれてるせいか感情移入が難しかった。ちょっとした勇気と希望をくれる本。

    0

もういちど走り出そう の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

川島誠 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す