上司には慇懃、部下には横柄なくわえ煙草伝兵衛刑事。捜査に凄腕を見せる彼は、すこぶる評判がいい。だが、ブス殺しの容疑者大山金太郎は、彼にとっては手強いやつだ。なにしろ、立派な犯人になるための“自白道”をしこまれているから。伝兵衛も〈ブス一人殺すのに、いちいち動機なんていらねえナ!?〉と、取り調べも荒っぽい。色気のない婦人警官のハナ子と新米刑事の留吉の助けをかりて、珍妙無類の“醜女殺しの汚名”は晴れるのか? 著者初めての書き下ろし長編ユーモア小説。

ジャンル
出版社
KADOKAWA / 角川書店
掲載誌・レーベル
角川文庫
電子版発売日
2014年02月21日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

小説熱海殺人事件

Posted by ブクログ 2012年07月27日

読み終わった後に押し寄せてくるものがすごい。
それは、彼がずっと背負っていたであろうものであり(いつか公平)、そのまま生きていっても何にもなれなかったであろう社会の底辺を生きる人間の倒錯であったり、真実を真実として伝え続けることによる日常化の恐怖であったり。

最後の、自身によるあとがきが、もう。
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小説熱海殺人事件

Posted by ブクログ 2010年10月25日

あまりに俗的で超俗な作家、演出家、舞台の親玉つかこうへいが亡くなって四ヶ月が経つ。
残念ながら彼の舞台を生で見ることはできなかったので、作家つかこうへいしか知らないが、
いやはや、実に豪傑という言葉がぴったりはまる人である。

初期の「小説熱海殺人事件」で「つかの視点」は確立されている。斬新で、むち...続きを読む

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小説熱海殺人事件

Posted by ブクログ 2013年10月06日

舞台化にあたって初めて読んだ。
読み終わって戸塚くんが選ばれた理由とあの疲弊っぷりが頷けた作品。
喜劇の中に悲劇があるのか、悲劇の中に喜劇があるのか。

アイちゃんを殺したことで金太郎の心も死んでしまったのだろう。

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小説熱海殺人事件

ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月04日

学生時代に古本屋で購入。
だから手元にあるのは表紙が和田誠のイラストだし定価も¥180。

しがない工員が幼馴染の女工を熱海で絞め殺した。この、どこにも華のない凡庸な殺しを、新聞の一面に載るような大殺人事件へと鍛え直してやろうじゃねえか!みたいな刑事モノ喜劇。

最初は「まったく、おかしな事おっぱじ...続きを読む

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小説熱海殺人事件

Posted by ブクログ 2006年08月12日

つかこうへいの作品の生々しさ、愚かしさ、暴力を見ていると、TAKESHIの映画を思い出す。
全てはひるがえって、無垢なるものを映し出す。

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小説熱海殺人事件

Posted by ブクログ 2016年12月29日

舞台を見に行く予定なので、原作のこの本を読んだのだけど、読んでみた感想として、これは小説では、ない。小説としてのお約束を完全に無視していて、多分、舞台を先に見ている状態なら楽しめるのかもしれないけれど、単体の作品として楽しむのは難しい。舞台の情景をそのまま文章にされてもね、という感じ。
キャラの性格...続きを読む

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