少将滋幹の母
作者名 :

1巻配信中

価格 529円 (税込)

八十歳になろうとする老大納言は、若い妻を甥の左大臣に奪われるが、妻への恋情が断ちきれず、死んでしまう。残された一人息子の胸にも幼くして別れた母の面影がいつも秘められていた――。平安期の古典に材をとり、母への永遠の慕情、老人の美女への執着を描き、さらに、肉体の妄執が理性を越えて、人間を愛欲の悩みに陥れるという谷崎文学の主要なテーマを深化させた作品。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年08月09日
コンテンツ形式
XMDF
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

少将滋幹の母

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月01日

時平が国常の妻を奪う強烈でドラマチックなハイライトシーン、平中が侍従の君の機知に富んだ嫌がらせで袖にされるさま、国常が妻を想う執念、名場面がいくつかあるけれど、やっぱりラストの滋幹の「お母さま!」に尽きる。
平中、時平、国常、焦点を当てて語られる人物はあくまでも脇役、滋幹ですら主役ではなく、「母を恋...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月27日

のめりこんで読んだ。
人を忘れられないのは苦しい。不浄観も苦しい。
国経と滋幹の帰り道の場面がいい。
最後の再会場面もいい。

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2013年08月10日

平安期の古典のどこが出典でどういういきさつかという解説のような部分が時折入るけれど、そこはまあ「そうなのかー」くらいに思いながら読んでいた。この小説は何より、物語の部分がとても美しいと思う。文章が美しい。なまめかしくてやわらかくて胸が苦しくなった。
そしてラストが良い。

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2010年10月25日

三島由紀夫は見上げて「大谷崎」と呼んだ。私にとっても神に等しい作家だからレビューを書くのも畏れ多い。かつて法然院の墓に参った時、思わず柏手を打った。すぐに仏と気づいて、恥ずかしかった。
谷崎の作品には、建前の裏に隠れた生々しい情欲と、幼い頃に失った母の美しすぎる記憶への憧憬とが、良く出てくるものだ。...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2009年11月01日

これを授業で取り上げられたから読んだんだけど・・・
もう、これで谷崎に落ちました。
老人→美しい若い妻
っていうのがたまらない。

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2009年10月19日

蘆刈・吉野葛の系譜の作品で大好きだった。中世の色好みな男と周辺の解説のような顔で始まって、北の方という一人の美しい女をめぐる男達それぞれに焦点が当たりずれていき、少将滋幹が登場するのは大分あと。御簾の影に暗闇色の霧のように立ちこめていた北の方を時平が劇的に引きずり出したあと再び彼女は姿が朧気になり物...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2008年12月12日

なんだろうこれ、どうしよう。

びっくりするくらいあちこち歪んでいて、でも描写があんまり綺麗なもんだからくらくらする。
特に北の方が時平に引っ張り出されてきた時、滋幹にはっきり顔を見せた時、その情景がどうしようもなく儚くて美しい。

美女のせいで男がどんどん狂ってしまって一人も幸せになれないし、渦中...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2006年06月10日

主人公ではないけれど、平中が、好きな女性の「おまる」を奪ってしまうあたりの描写が、一番(作者が)楽しそう。元になった古典と照らしあわせると面白い。こういうセンスは、私は芥川よりよっぽど谷崎の方が好き。

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2006年02月11日

母への思慕、老人の美女への執着を描きます。平安を舞台にし、王朝文学を題材にしたこれぞ日本みたいな作品。

このレビューは参考になりましたか?

少将滋幹の母

Posted by ブクログ 2017年02月13日

匂い立つような美しさが文章から滲み出るよう。過剰な美は人を狂わせる。
最後の再会の場面が眼に浮かぶようだ。

このレビューは参考になりましたか?