ぱすてる

小林俊彦

[ブクログ · ★★★★★]

これから何度も読み返していくごとに、ここで描かれている出来事・風景・情感などがかけがえのないものであることを噛み締めるのだろうな。しみじみと、良いです。

[ブクログ · ★★★★★]

あんまりふわふわ幸せな巻だったので登録。

初キスまでに、丸一日。ドキドキして、試行錯誤して、相手の喜ぶこと、嫌がることをちゃんと考えて一喜一憂しながら。気ままに散歩しながら。
好きなひとといれるって幸せはこれくらいすごい事なはず。
・・・おめでたすぎるとか結局向こうからされてるとか、ゆうの性格どうなのとかはあえて言うまい。

尾道住みたい。灯りまつり行きたい。
・・・灯りまつり、ちょうどこれ書いてる次の週なのか！

[ブクログ · ★★★★★]

登場して早々に麦の異母妹と名乗る新キャラの遠子にしっちゃかめっちゃか振り回されるふたり、といった感じの22巻。そのなかで描かれている麦の、他人を慮る心情の温かさに、ほわほわとした。これが良いんです。そう語る麦を見るゆうの表情もいい具合にデレが入っていて、くくく、いいカップルだわい……！遠子が尾道の夜空からオリオン座を見たことを二度描いているのは、彼女の状況と照らし合わせているのかな。監視つきの身であるけれど、そこで生きていくことを承知しているというか。けれど若さなどもあって、探さないでというメッセージを残したり、謂れなきうわさを受け流している状態に、麦のある意味向こう見ずな反論から変化が生じて一気に清々しくなった。そしてお話の最後で「元気になった」と述べるカットが、さゆり姉ちゃんのセリフを思い返して、麦とゆうの居るところの雰囲気に読んでいるこちらも和むのだった。もうひとつのお話では、ここのところのお決まりである、麦は麦だねーということで。彼女におだてりゃあ、乗せられるよってに。一機の妄想による、まなみのあられもないカットは、眼福でありました。ゆうとまなみの種々の表情が富んでいて、たいへんおもしろかったです。ちょうつえーなーまなみ……！絵柄がどんどん進化していっているなあ……エロさもしっかりあって、実にすばらしいです。

[ブクログ · ★★★★★]

まず表紙にやられた。この水着のカットは、とてもとても良いものです。本編は、マコさんと菊がメインで引っ張っていて、麦とゆうたちをエスコートしたりまだまだ忘れられなかったりと、通しでなかなかにたまらん内容だった。菊がかわいすぎだよ！麦にまだ気があるというのに加えて、麦（のような彼氏）がいるゆうのことをうらやましく思う部分が大きいんだろうな、と読んでいて思った。しかし、一日彼氏を許可しちゃうんだなあ、ゆうは……全幅の信頼を寄せているってことか。Hしたい/応じるどうかというのがここのところ描かれているテーマのひとつで、まなみと一機も対象になっているけれど、そこでのゆうの心情が、そこはかとなくエロくて良いです。どこまで乱れちゃうの！ということではなく（アホすぎ）、そればかりに向かっていくより、ふたりでいる時間はもっとある、そういうものをおろそかにはしたくない、みたいなことを、ゆうと一機の会話から思った。麦も同調はできているようだし、いざというシーンでのゆうの満更でもない様子からすると、そういうことはもうちょっとおあずけといった感じかな。それにしても、麦とゆうはどういう進路を選択したんだろうか……。そろそろ冬だよなあ。

[ブクログ · ★★★★★]

この巻で繰り広げられていることは、まあ今までとだいたい同じだけれど、ふたりが付き合いだしてからの、それぞれの異性との関わりにやきもきする様は以前のそれとは大きく違っていて、彼氏/彼女として互いを大いに信頼するにはまだまだ不安定な時期にあるということなのかな、と読んでいてぼんやり思った。久しぶりにキスができるかも、というエピソードに於いて、一度諦めたりなんかする麦へのゆうの焦れっぷりがたまらなかったのだけれど、そう、もっと強引に行っていいと傍からは思うものの、おおむねクリアされたゆうの家庭の事情やおおっぴらには言えない（言いたい）同居生活のことなどを考えると、おそらくゆっくりと弾けていくのは、高校を卒業してからになるのだろう。進路についてはいろいろ描かれているものの、さて、物語はこれからどこまで展開していくのか、今はもうよく分からなくなってきたので、もっともっと艶っぽい場面が読みたいです……！ということで。菊がほんの少しの登場ながらも、いい味を出しております。表紙は眼福ものだあ……。

[ブクログ · ★★★★★]

前半2話の、マコさんと麦の親父が婚約するまでのお話は、ラストがばっちり決まっていて、18巻からのつづきを含めて、よかったよかった。いっぱい誉めてやるからなっ、という約束がいいなあ。ゆうと麦ふたり夜空の下で会話するシーンが、読んでいてほわほわとした気持ちになった。想うということだなあ……。後半の2話は温泉宿お泊まり編で、その顛末は、まあさておき、ミラクル99の扉絵のあとの3ページで描かれているゆうがかわいくてたまらんかった。黒を基調としたシックなお嬢様系(？)ファッションにくらくらですよ！んでもって怪訝そうな上目遣いやむくれた顔に旅先のことを楽しみにする笑顔とか、麦にしか見せないように思える表情がすっきりと描かれていて、ニマニマするのだった。他にもスク水着用やバスタオル一枚巻いただけの格好も披露していて、前者はともかくゆうがどこまでその気として捉えていいのか悩みまくる麦ののぼせっぷりと、そのあとの展開をみてやや同情の念を抱きつつ、ゆうの「麦は麦だねえ……」といったセリフなどに、すべてはとんとんと収まってゆくのだった。まだまだこれから、なのかな。なんとも良いいちゃつきっぷりであります。/……いやー、ミラクル99の冒頭のゆうのカットが見返しにてカラーで載っていて、これまた眼福です。麦の妄想によるものではあるけれど、良いものです。

[ブクログ · ★★★★★]

ここまで読むことができて、めちゃくちゃしあわせであります。ゆうのあの告白の返し方は、本当に素晴らしかったなあ……。んでもって、ひな子がこれがまたすべてをひっくるめて、すっげーかわいい女の子なんだよなあ。そのひな子を逡巡の果てにフって、いろんな人たちの想いと自分の想いからはっきりしようと決め、してみせた麦がようやく男になったのが一番善かった。一機が言うように、何年も一緒に住んでるんだから嫌いなわけがないよねえ……そして、フラれたらお前が出ていけば？という提案にはなるほどと思えるものがあった。その手も、ありといえばありなのかあ、そうか。自分なりの言葉で友達を追いつめる（＝次のステップへと立たせる）様はなかなかに格好良い。そのあとにないことを言いまくってまなみにドロップキックを喰らいげしげしと死に際へ追いやられているのにはげらげら笑ったけれども、いや、いいヤツばっかりです、このマンガの登場人物は。それこそがとても素晴らしいことなのだとも思う。移りゆく尾道の景色に麦の作る心のこもった美味しい料理、それぞれの笑顔に沈んだ顔などなども素晴らしく――そこにあるものを一緒に共有することの歓びもまた、そうなのだと伝わってくるのでありました。あと、最後のページのゆうの台詞には気持ち良く打ちのめされました。そりゃあ嬉しいって、絶対に……。想いをちゃんと伝えるまでとても長かったけど、いやあ、本当に善かったなあ……。

[ブクログ · ★★★★★]

ああっ、焦れったいなあ……！もうこのマンガに関しては贔屓目でしか語れないけれど、素晴らしいものは話を引っ張りまくっていても素晴らしいのである。それにしてもゆうはかわいすぎますね、ええ。高校三年生とはおよそ思えない純粋な感情の発露にこちらはくらくらですよ！

[ブクログ · ★★★★☆]

かみちゅ！から、尾道つながりで読みたくなって。
いかにもなマガジンラブコメだけど、尾道のていねいな描写とか、いい感じ。
女の子がやたらかわいい。あまり表情豊かじゃないタッチが、ゆうの性格を逆に良く見せてる気が。

ゆうと麦の生い立ちがらみとかで話が深くなりそうなら読み進めようかな。

[ブクログ · ★★★★☆]

　本編について特に言うことはないなあ。向かうところがいまいち見えてこないので、読んでいてほおーと思うしかないのだった。まったりとはこういうことかな。
　併録されている「ハッピーアイスクリーム」はなかなか良し。著者の描くボーイ・ミーツ・ガールはこれなんだな、としみじみ。音子の笑顔にやられてしまった……発表の過程を鑑みて、読めるだけでも嬉しいのだった。
　しかし、もう24巻か……どこまでつづくのかなあ。読むことは止めないけれど、読むペースはここのところ落ちてきてるな……。