注目度ナンバー1の著者による少年小説の傑作! 「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」──家にも学校にも居場所が見つけられない小学生の慎一と春也は、ヤドカリを神様に見立てた願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子をこらしめるなどの他愛ない儀式は、いつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場のない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致で描かれ、少年たちのひと夏が切なく胸に迫る長篇小説。 第144回直木賞受賞。

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春文庫
電子版発売日
2013年07月12日
紙の本の発売
2013年07月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

月と蟹

Posted by ブクログ 2018年10月21日

それぞれ家庭的にままならない問題を抱えた3人の小学生:慎一・春也・鳴海を通して、「子供時代の終焉」をえがいた直木賞受賞作品。子供から大人になる物語といえば、大きなことを成し遂げて立派になるビルドゥングス・ロマンを想像するだろうが、本作は違う。ここにあるのは、シンプルに楽しいことだけを摂取できた子供が...続きを読む

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月と蟹

Posted by ブクログ 2017年06月15日

最後の1ページを読み終えた瞬間、私は涙を流しました。慎一、春也、鳴海から見る大人への描写が、私の遠い記憶の中に埋め込まれたものと通ずるものがあったからです。きめ細かい描写が、私をこの物語の魅力に誘ってくれました。

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月と蟹

Posted by ブクログ 2016年02月11日

 物語は、慎一と春也を中心に小さな世界でのろのろと進む。子供の頃の記憶は、人それぞれ違うだろうが、世間を知らないゆえに、自ら作ったルールに囚われていたことを思い出させる。

 良かれと思ってしたことが、思いがけない事件に繋がってしまったり、相手を思いやる気持ちは、実は自分を落ち着かせるための衝動だと...続きを読む

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月と蟹

Posted by ブクログ 2015年11月18日

子供同士の会話が自然すぎて、すんなり入り込める。子どもは決して単純、明快でなく繊細で複雑で残酷でそして大人より大人なのだ、という事を思い出した。情景描写が素晴らしく慎一と春也の切なさが胸に染みる

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月と蟹

大切な存在を近くで発見できる

もと書店アルバイト 2013年10月09日

子供時代、それがこの世のすべてだった。そんなことを懐かしく思い出させてくれる物語です。ちょっと切ない異性との関係、絶望的な大人との関係。その時は何が起こっているのか、ちゃんと理解できていなかったはずなのに、分かったつもりでいた。同級生の変化、自分の変化、町の変化、3人で決めた不思議な儀式。。。読み終...続きを読む

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月と蟹

Posted by ブクログ 2018年06月21日

もう少し若いころに読んでいれば、主人公と一体化し共感することができたはずだが、母親の気持ちもわかる年齢になってしまったからつらい。
描写が正確。著者のミステリー小説は読んだことがあったが、こんな繊細な心情を表現するタイプだとは思わなかった。

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月と蟹

Posted by ブクログ 2018年05月01日

今まで読んだ道尾さんの中で1番好きかも。
子供目線の話って苦手だったけど、子供にも大人にもどっちも共感。

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月と蟹

Posted by ブクログ 2018年01月16日

子供の繊細かつ不器用な気持ちを揺るがす数々のエピソードが主人公慎一、春也、晴海を揺さぶる。中だるみするような場面もあるが、中盤以降の慎一が抱く疎外感から、3人の仲たがい、それに起因する終盤の緊迫した場面と一気に読める。
ヤドカリをいぶり殺すシーンは痛々しいが子供ってこんなことを平気することもあります...続きを読む

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月と蟹

Posted by ブクログ 2018年01月06日

2018.1.5
道尾さんにしか書けない切なく危ない世界観が大好きだが、
今回は自分の心と噛み合わず読んでて辛くなる時間が多かった。
なのにグイグイ読まされるのはさすが!
どういう人なんだろう道尾さん。
直木賞ぽくない芥川臭ただよう作品だった。

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月と蟹

Posted by ブクログ 2016年07月31日

2016/07/31
最後の盛り上がりがすごい。
一気に引き込まれた。
子どもの複雑な気持ちを、どうしてこんなにも表現できるんだろうなぁ。

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