風呂の攪拌(かくはん)棒を人にあげたがる女、鋸(のこぎり)を上手に使う娘、北の湖を下の名前で呼ぶフランス人、そして空気の抜けるような相槌をうつ主人公……。自覚のない(少しだけの)変人たちがうろうろと、しかし優しく動き、語りあう不思議なユートピア。柔らかな題名とは裏腹の実験作でもある、第1回大江健三郎賞受賞作。(講談社文庫)

ジャンル
出版社
講談社
掲載誌・レーベル
講談社文庫
ページ数
288ページ
電子版発売日
2013年07月12日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2018年07月05日

「夕子ちゃんの近道」(長嶋有)[電子書籍版]を読んだ。このムニャムニャした?ちょっと違う、モサモサ?違う!う〜、とにかく一粒一粒がしっかり立っていてそれでいて全体としてはもっちり感のある独特なテイストがとても良いです。長嶋有さんの作品は初めてだな。これはもっと読まねばなるまい。

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2013年01月12日

普通の文章なのになんかジーンと来ちゃうのはこの人だからなんでしょうか。悲しいシーンじゃなくても涙出そうになります。

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2012年11月28日

ほんわか
・川上 弘美さんの古道具屋中野商店と設定が似ていると
 感じましたがそれよりも、ずっと安心して読める作品でした。
・世の中、無理して、頑張りすぎる人ばかりではなくて
 穏やかな生活も肯定されていいと思える内容でした。
・主人公たちの深い恋愛はなくても、ちょっといい関係、
 距離感がほんわか...続きを読む

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2012年06月22日

「ジャージの二人」を映画で観て以来気になっていて初長嶋有。かなり面白かった。といっても特にこれといって波瀾万丈の物語があるわけではなし。しかし静かな生活をとても丁寧に描いている。作者は俳句をやっていると知り、なるほどと膝をうつ。小説であるとはいえ、本作でも、ときどき、5・7調で語られていることに気づ...続きを読む

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2011年11月07日

とてつもなくここちよく、ぼくにとっては、とてつもなくスリリングな作品。だって、この作品を読んでいて、何度か電車を乗り過ごした、乗り過ごしそうになった。
でも、このここちよさは、きっちり、ていねいに物語ることを意識した、作者の力量だと思う。

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2011年07月09日

すごい小説だな。事件らしいものも起きず、日常的な出来事だけで読ませるのは技量がいることだと思う。文体も長嶋有としかいえない。どこがすごいのかを具体的に言うのは読み込まないと難しいなと思っていたが、大江健三郎のあとがきはさすがプロの読み方だと思った。物語の登場人物には、ハリウッドのセレブの憧れとは対極...続きを読む

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2010年08月05日

フラココ屋で店番をする主人公と、
そこにあつまる色々な人たちとの関わりを描いたお話です。

つかみどころがなくて、ふわふわ~っとしている空気感の中で
妙にしっかりとした人物描写だったり
色鮮やかに浮かぶ風景だったり音だったり
なんかほんとに、一緒にフラココ屋で過ごした気分
ところどころクスッと笑える...続きを読む

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2014年03月01日

インパクトのある事件が起こるわけでもなく、どんな話?って聞かれたら困る…けどなぜか、たまに読みたくなるお話。この世界の住人になりたくて。登場人物たちが周りにいてくれたら、少し優しく生きられる気がする。

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2013年12月07日

遠回りが、案外一番の近道なんじゃないかと思える。立ち止まって考える時間。ちょっと空っぽになってみる自分。でも、やっぱり「今まで」は残っている私。
人生、織り込まれて生きているね、私たち。色合いはどんな仕上がりになるだろう。

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夕子ちゃんの近道

Posted by ブクログ 2013年06月30日

なんだかぼやぼやした主人公と、個性的な周りの人びと。古道具屋を中心に淡々と話が進みます。
長嶋さんの、主人公を通したぼやきともつぶやきとも言える描写が大好きで、普段生活で感じるくだらない発見やモヤモヤが物語のあちこちで出て来る度ニヤニヤしてしまいます。
巻末に大江健三郎賞受賞時の大江氏の選評が載って...続きを読む

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