藤原道長が「御堂関白記」と呼ばれる日記を書いていたのをご存知ですか? 自筆日記は今でも大切に保存されています。1000年前の最高権力者の日記は世界的に見ても大変貴重で、今年ユネスコの「世界記憶遺産」に認定される予定です。気になるのはその中身。天皇と意見が合わなければ怒りを書きとめ、娘が産んだ皇子の天皇即位を前にして喜びを素直に記しています。人間の喜怒哀楽は時を経ても変わらない、と思わされました。教科書でしか知らなかった道長がぐっと身近に感じられる1冊です
Posted by ブクログ 2018年06月05日
なかなか自分では読むことができない『御堂関白記』。
これと藤原行成の『権記』、藤原実資の『小右記』を照らし合わせながら、道長の栄華がどのように作られたのかを追いかけた本。
恥を忍んで告白する。
道長は兼家の四男だと思っていた。
実は四男には道義という人。
この本を読んで初めて知った。自分の迂闊さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月15日
ビギナーズ・クラシックスの『御堂関白記』と読む。
道長がいて、一条天皇がいて彰子がいて、定子は亡くなって、伊周も清少納言も和泉式部もいたりいなかったりして、紫式部がいる時代があった、と想像するのは面白い。
彰子を後宮にいれて、定子が亡くなってからはトントンと『我が世をば〜』になったイメージだったけ...続きを読む