Posted by ブクログ
2014年04月21日
後輩にも慕われる定年間近の刑事。
時効になった幼女誘拐殺人事件の容疑者だった男が衆院選に立候補する事を知る。
同じ頃、夫の失踪届を出しに警察を訪れた母娘に声をかけたことから、その失踪にも関わる事になる。
失踪した男が最後に訪れた場所は、最先端のゴミ処理場だった。
単なる刑事ものではない。
その刑事...続きを読むの心の動きが物語を深くしていると思う。
携帯に掛って来た旧知のライターからの連絡。それが彼を狂気に向かわせるのは、動機が浅いのではないか。
他にもある選択肢の中で、迷いながら終章を迎えるという終わり方もあったのではないか。
丁寧に書かれた物語の中で、終わりを急いだ感は否めない。残念。