古都
作者名 :

1巻配信中

価格 529円 (税込)

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない……。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年06月14日
コンテンツ形式
XMDF
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

古都

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月19日

千重子の悲しみと父の厭世、機工の秀男の沈黙も不気味で不安を覚える冒頭。あとがきから川端自身が眠り薬を常用していたことを知り、なるほどと思う。太吉郎の不気味さ、不健康さは薬を濫用の川端のことと思った。

羨ましいほど美しく京都の風土や文化や習慣の描写は私の中にないもので、異人が感じるのと同じかもと思え...続きを読む

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古都

Posted by ブクログ 2017年02月28日

川端康成、後期の名作。
芸術性が高く難解な川端文学だが、この小説はかなり読みやすかった。
千重子と苗子。生き別れの双子姉妹の運命的な出逢いから切ない別れまでを美しい京都の四季が彩る。
風光明媚な名所の数々、伝統と情緒を感じる年中行事、柔らかな「京言葉」と人々の暮らしぶり。
どの場面も風情があり引き込...続きを読む

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古都

Posted by ブクログ 2016年12月24日

京都の慣習についての記述が多くても飽きることなんてなく、オチはハッキリとして欲しい私でもラストになんの不満も出てきませんでした。うつくしい話でした。

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古都

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年09月29日

 赤ちゃんの時に生き別れになった姉妹が、再会後に深く愛し合いながらも決して一緒にはなれないという主題。苗子の千重子の幸福を思う気持ちが、悲しくも美しい。雷雨の杉林で、苗子が千重子をかばうシーンには、思わず感動。それから最後のシーンの、雪が降る中で、苗子が千重子の家を去るシーン。感動です。

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古都

Posted by ブクログ 2016年05月20日

平安神宮の桜、八坂神社、植物園のポプラ並木、祇園祭、西陣の織物屋、北山杉、青蓮院の楠、化野念仏寺、上七軒、北野天満宮、下河原町の龍村織物、いもぼう平野家本家、嵯峨豆腐の森嘉、笹巻寿司の西木屋町通の瓢正、牡丹湯葉の湯葉半、すっぽん料理の大市

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古都

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月09日

商人の娘として生きてきたが、捨て子であることは親から聞いていた。
両親はとても良くしてくれて、着物も新調してくれる。
ある日突然、双子であることを知らされ、人生が天記していく話。
千重子と苗子の思合ったり、配慮し合う姿が美しいし、そのしぐさや、表現が素晴らしいと思う。
観察力が無いとこんなにうまく書...続きを読む

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古都

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月27日

一応、郷土の超有名人なので常に意識はしていましたが、これまでに読んだのは
「伊豆の踊子」「雪国」くらいのもので、それもはるか昔のことでした。

イメージ的に作家というよりはガチガチの純文学者という印象が強かったので、
どうしても読むのに構えてしまう人でした。

しかし、ストーリーテラーとしてこんなに...続きを読む

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古都

Posted by ブクログ 2015年06月24日

夢にあこがれたモノを手に入れて、これをまじまじながめてみると
意外にも多くのアラが目に付いてしまった
そういうときのガッカリ感を「幻滅」と呼ぶが
じゃあ、幻滅しないために
あまりものごとをよく観察しないほうがいいのだろうか?
と問われればそんなこともない
たとえば、もみじの古木をようく観察してみると...続きを読む

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古都

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年05月14日

川端文学の名作。

京都の老舗呉服商の一人娘、千恵子はその出自のために、BFができても素直になれない。父は道楽者で店を傾かせている。やがて、自分に瓜二つの村娘・苗子に出会う。

百合っぽいお話なのだが、百合にありがちな女のねちっこさがない。さらりとした味わい。姉妹なのに依存し合わない。千恵子はBFの...続きを読む

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古都

Posted by ブクログ 2018年06月16日

 最後に川端康成を読んだのは10年以上前、『雪国』と『伊豆の踊子』の2冊だった。後者はともかく、前者は(当時の感想が手許にないが)何が言いたいのか良く分からず、まだ自分には早いかなと思ったのを覚えている。今一度読んば、きっと楽しむことができるだろうと、本作を読んで思った。

 本作は、京都に残る古い...続きを読む

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