みずうみ
作者名 :

1巻配信中

価格 475円 (税込)

美しい少女を見ると、憑かれたように後をつけてしまう男、桃井銀平。教え子と恋愛事件を起こして教職の座を失ってもなお、異常な執着は消えることを知らない。つけられることに快感を覚える女の魔性と、罪悪の意識のない男の欲望の交差――現代でいうストーカーを扱った異色の変態小説でありながら、ノーベル賞作家ならではの圧倒的筆力により共感すら呼び起こす不朽の名作である。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年06月14日
コンテンツ形式
XMDF
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

みずうみ

Posted by ブクログ 2017年05月12日

簡素で、乾いた言葉ばかりで編まれているのに、情景までも美しいのに、まるで浮かび上がることのできない水の底へ沈んでいくよう。

男が持つ生来の哀しさが、妖しく美しい。

女の匂い立つ性よりも、男の精神に神秘性を感じた。

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みずうみ

Posted by ブクログ 2017年02月15日

美しい女を見つけると後を追ってしまう・・・
現代でいうところのストーカー行為が癖な主人公。
おまけに元教師で、生徒と良からぬ関係になりクビになっている。

追われる女性たちも、それがきっかけで関係を持ってしまう女子高生、自分の価値にちょっと自信を持つ金持ち老人のお妾さんなど、自分が選ばれているという...続きを読む

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みずうみ

Posted by ブクログ 2014年01月23日

川端康成の最高傑作。

女生徒との関係で教職を追われた銀平は、病的なストーキングの性癖がある。老人に囲われた若い宮子という女性のあとをつけていた折、彼女の20万円が入ったハンドバッグを投げつけられ、思いがけず盗んでしまう。銀平は軽井沢に逃げるように行き、その時に回想するところから始まる。その回想は突...続きを読む

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みずうみ

Posted by ブクログ 2013年06月26日

舞台「不道徳教室」のもとになった作品と知り、読んだ。
60年近く前の作品なので、少し読みづらいかなと思っていたが、まったくそんなことはなかった。

わたし好みの怪しくて、エロティックな作品。やっぱり川端は凄い。というか、わたしの好みにぴったりな作家なのだろう(すべての作品が好みかどうかはわからないけ...続きを読む

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みずうみ

Posted by ブクログ 2012年10月08日

昭和30年に書かれたストーカー小説。若い頃に読んだら気持ち悪いだけだっただろうけど、この歳になると理解できる。若さが惹きつけるものとか、残酷な快感とか。現実と妄想がごちゃまぜになって、暗い欲望が渦巻いてる感じがなんともイイ。

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みずうみ

Posted by ブクログ 2017年10月15日

ストーカーの話。
今でこそ、ストーカーという単語まで存在し、一般的な概念だが、これがいつ創作されたかを考えるとやっぱり川端康成はすごいと思った。
そして、雪国に続き川端作品は2冊目だが、隠喩が多く、一回読んでも理解できた気にならず、続けて再読した。
読み終わった後でも、気になるのが、みずうみが何を象...続きを読む

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みずうみ

Posted by ブクログ 2017年10月08日

私の中では川端オルタと呼びたい。

学生時代に課題図書として、何度も何度も銀平とストーキングしたものです。
よく友人と「人の足が汚いかどうかが気になってくるよね」と言っておりました。
ふと、再読すると何か感触が変わるかしらと思ってみたけど、やっぱり変わらん!

ただ、解説の中村真一郎の言う「夢」とい...続きを読む

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みずうみ

Posted by ブクログ 2016年08月17日

ストーカー、あとをつけるスリル、つけられるスリル。気味の悪い物語である。時間軸もひとつではないし、どの箇所が現実で幻想なのかも釈然としない。もしかしたら、これは全部幻想なのかもしれないし、すべて現実なのかもしれない。

男と女、追う追われる関係。最後には、追うはずの男が女に追われている。逆さまの世界...続きを読む

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みずうみ

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月16日

人物を表面から、内面から表わす言葉が素晴らしいと思う。
古くから伝わっている美しい日本語です。
また、少女の初々しさや純な美しさを感じます。
美少女を見つけると跡をつけてしまうという癖を持つ主人公の衝撃的な内容の小説。
病的に異性を求めてしまうのは、生まれのためかな・・・。

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みずうみ

Posted by ブクログ 2015年01月14日

(*01)
ひとことでは変態小説と評したい小品である。
主たる公人として、主人公らしき男性の内面と嗜好の描写が中心ではあるが、途中その男性の欲望の対象に主観がすり替わるあたりの手際も含め、変態である。
変態といえば、この著者の文体もこうして改めて読むと鬼気迫るような対話であったり、嬉々として欲望に預...続きを読む

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