家鳴り

家鳴り

550円 (税込)

2pt

妻が際限なく太っていく─。失業中の健志を尻目に、趣味で始めた手芸が世間の注目を集め、人気アーティストとなった治美。夫婦の関係が微妙に変化するなか、ストレスとプレッシャーで弱った妻のために健志が作り始めた料理は、次第に手が込み、その量を増やして…(「家鳴り」)。些細な出来事をきっかけに、突如として膨れ上がる暴力と恐怖を描いたホラー短篇集。表題作を含む7篇を収録。

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家鳴り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年11月25日

    やどかり、の中学生、智恵のずる賢いところ、用意周到なところ、吐き気がする。

    青らむ空のうつろのなかに
    これが1番よかった。400万円で厄介払いされた子どもの行方。

    真梨幸子のイヤミスとは違う、深い見えない底のあるイヤミス。
    篠田節子って、こういうものも書くのね。

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    Posted by ブクログ 2013年11月10日

    忘れられない作品は誰にでもあると思う。私の場合はこれの表題作だ。中学生か高校生くらいに読んで、ショッキングで影響を与えた作品。タイトルを失念してしまい、覚えている内容を頼りに探していたのだが、ようやく見つけることができた。
    昔はただ漠然とした気持ち悪さを感じていただけだが、大人になって読み返すと作者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月28日

    真面目な筒井康隆
    という感想を持った。
    パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。
    どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろうか。


    ・幻の穀物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月05日

    途中で何度も辞めようと思うくらい怖かった。
    7つの短編集。
    どれも普通に生活していれば出くわすであろう内容。
    少し誇張されているような描写も感じられたが、
    そこに入り込んでいくと、どんどん深みにはまっていく。
    打開策や希望もない。
    ありえないことかもしれないけど、あったら嫌だなぁとひどく思わせる内容...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月25日

    久しぶりにホラー小説でも読んでみようと思った。
    「家鳴り(やなり)」という耳慣れない言葉。この本の5番目の短編のタイトルだ。

    ホラーといっても、悪人の魂が入り込んだ人形が人を殺しまくることもなく、街中にたくさんのゾンビが徘徊するわけだもない。夢の中で殺人鬼に殺される恐怖も、巨大な隕石が地球に衝突す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月11日

    じわじわと怖さがくる7編の短編集。
    凶悪な人が出てくるというわけではないけど、
    ゾッとする話と不思議な話。

    『青らむ空のうつろのなかに』は実の母親からのDVを受け、父親に施設にあずけられ、施設でも誰にも心を開かない孤独な光
    唯一心を許せるもの、守られるものが養豚場で育てている豚だった…
    切ない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月27日

    短編集
    裏表紙には「暴力と恐怖」と書いてあるが、どちらかというと「世にも奇妙な物語」風のじわじわ来る怖さが多め。
    福祉の現場に関しては、ややツッコミ不足な点もあるが、面白かった。

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    Posted by ブクログ 2014年07月26日

    「幻の穀物危機」
    都会から離れ、カントリーライフを送る主人公は同じく都会から来て「穀物危機が来る」と言っている岡田と知り合う。
    ある日東京で大震災が発生し、その村に避難民がやってくる。
    「やどかり」
    万引きをした少年を引き取りにきたのは中学生の姉だった。教育センター研修員として働く男が、中学生の姉に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月12日

    舞台は現代日本、登場人物も特に変わった人というわけではなく、実際いそうな感じの人々である。そんな実際ありそうな状況からちょっとずつ歯車が狂っていき、背筋を凍らせる結末へ向かう。
    「幻の穀物危機」がよかった。

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    Posted by ブクログ 2013年06月03日

    篠田節子せんせ、相変わらず文章が上手いよね。描写も上手すぎて怖さが増す。お話に暖かさが一切感じられず冷徹。女流作家の方が ホラーに甘さがなくて怖い。さすが。

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