オオルリ流星群

1,760円 (税込)
8pt

1,760円 (税込)

8pt

4.0

30件

「あのときのメンツ、今みんなこっちにいるみたいだぜ」「まさか、スイ子か？なんでまた？」スイ子こと、山際彗子が秦野市に帰ってきた。手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるというのだ。28年ぶりの再会を果たした高校時代の同級生・種村久志は、かつての仲間たちと共に、彗子の計画に力を貸すことに。高校最後の夏、協力して巨大なタペストリーを制作した日々に思いを馳せるが、天文台作りをきっかけに、あの夏に起きたことの真実が明らかになっていく。それは決して、美しいだけの時間ではなかった。そして久志たちは、屈託多き「いま」を自らの手で変えることができるのか。行き詰まった人生の中で隠された幸せに気付かせてくれる、静かな感動の物語。

オオルリ流星群のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

＃感動する＃深い＃タメになる

Posted by ブクログ 2024年02月25日

青春時代を過ごした仲間たちの思い出と現在。みんなで天文台を作る。その中で迷いや過去を知り、気づくことがある。
何もかもうまく行くことはなくても、45歳の今を生きていく。そんな小説でした。

Posted by ブクログ 2024年01月23日

ままならない人生を生きている主人公たちが28年ぶりに地元に戻ってきた彗子を通して天文科学と出会い、天文台を作る手伝いをすることになる。
徐々に明らかになる高校生だった28年前の出来事。45歳になった彼ら彼女らは自身の葛藤を抱え天文台を作りながら自問自答する。
伊与原新さんはもともとミステリを書いてい...続きを読む

Posted by ブクログ 2023年08月10日

哀しい過去はあったにせよ、こんな夏を2度も過ごせて羨ましい。何かに懸命になること、できれば1人ではなく。でも、最初は1人でも。思いがけずちょうどこの季節に読めて滲み入るものがありました。前作、前々作の短編も良かったですが、本作も良かったです。

Posted by ブクログ 2022年12月20日

ちょうど自分と同じ年代の仲間たちの物語。
自分に重ねて読むことができ、これまでの自分も思い返すことができた。

Posted by ブクログ 2022年11月20日

高校三年生の夏に、空き缶を集めてオオルリのタペストリーを製作した面々。すべてが一体化したような高揚があった。その後、各自は人生経験を積むことでそれぞれの人生を歩む。そして、その仲間たちが40歳を越えて、今度は天文台を建設する。オオルリに導かれたように建設場所も見つかり、当時の仲間が集結して、天文台を...続きを読む

Posted by ブクログ 2022年11月11日

147中年の仲間たちの再会と再生の物語。一緒に生きた時を再び共有できる仲間がいることは幸せです。単に水に流したり聞かなかったふりをするより今でも涙を流しながら語れるって羨ましい限りです。

Posted by ブクログ 2022年10月14日

秘められた恋心に葛藤するもの、自分の夢と愛する人との間で心揺れるもの。45歳になり自分の人生を振り返るもの。新しい道を切り開こうとするもの。自分の道が見つけられずもがき苦しむもの。青春時代の懐かしい仲間達と出会い天文台を作るという目標に向かい協力してゆくうちに隠された過去が、取り返しのつかない真実が...続きを読む

Posted by ブクログ 2022年09月27日

高校生の頃の仲間たちが、45才になって再び集まり一つのものを作る。上下関係のない中で昔を懐かしみながら何かを成し遂げるのが、羨ましい感じがしてよかったです。

Posted by ブクログ 2024年03月30日

45歳の青春、45歳の夏休み
学生の頃って文化祭や合唱コンクール、体育祭とみんなで一つの目標に向かって頑張る機会に恵まれていたなあ
大人になるといろんな理由をつけてなかなか重い腰があがらないし学生時代の仲間たちととなるともっと難しい
日常に不満は誰しも抱えているだろう、でも夢中になれることが見つかれ...続きを読む