翡翠色の海へうたう

翡翠色の海へうたう

1,760円 (税込)

8pt

派遣社員、彼氏なし、家族とは不仲。冴えない日々を送る葉奈は作家になる夢を叶えるべく、戦時中の沖縄を舞台に勝負作を書くことを決める。しかし取材先で問題の当事者ではない自分が書くことへの覚悟を問われ……。

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翡翠色の海へうたう のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月18日

    元従軍慰安婦、沖縄戦といった極めて重い題材だが、表現はわかりやすく、辛いと思いながらぐいぐい引き込まれていった。
    元従軍慰安婦の方達の壮絶な経験者、苦しみ、沖縄の方たちの戦争から今も続いているであろう苦しみ、もどかしさ。沖縄から遠く住んでる私にはまだまだ知らないことがあるのだろう。
    また、そこから続...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月23日

     沖縄戦時の朝鮮人慰安婦をテーマに据えた小説と知り、さっそく入手。「推し」のK-POPアイドルから朝鮮人慰安婦問題のことを知り、小説の新人賞に応募するための作品を書こうと沖縄に取材に出掛ける、というかなり危うい設定を逆手にとって、視点人物・葉奈の学習過程自体が小説化されている。そのような彼女の姿と、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月19日

     本作品は、2人の女性の現在と過去が交錯しながら、一本のストーリーに展開する。1人は小説の新人賞に挑戦し、取材のために沖縄に向かった派遣社員河合葉菜の現在進行形の物語。もう1人は、朝鮮で暮らし日本兵のお世話をする仕事と言われて沖縄に連れてこられ慰安婦にされ、無理矢理日本名をつけられた「コハル」の戦中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月01日

    好きか嫌いかとか、得意不得意は抜きにして、ものすごい話を読んでしまった感がハンパない。
    慰安婦って言葉はニュースでとてもよく聞くけど、実際のこと深く知らない人が多いのでは?
    なんとなくでしか知らずにいる人に是非読んでもらいたい。
    この作品を書き始めた覚悟、書き切った想い。熱すぎて苦しくなるほど。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月19日

    太平洋戦争末期の従軍慰安婦の話。悲惨でかわいそうというだけではなく、一人の女性が生きた話として受け止めた。
    小説家志望の女性の語りがちょっと鬱陶しいと思っていたけど、この作品を書くにあたっての意図がわかりやすくなり、過去と現在を繋げて考えさせてくれる大事な役割を持っていると次第にわかった。

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    Posted by ブクログ 2023年10月27日

     沖縄戦での朝鮮人慰安婦をテーマにして新人賞を狙おうとする作家が、取材をする中で、このテーマを扱うことがいかに難しいかを痛感する。今はまだ書けないが、いつかかけるだけの力量をつけて挑もうとする。。。
     もしかしたら作者自身の経験かもしれませんね。やっと書けるだけのものになったってことかな。
     自分も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月17日

    ひたすらに重く苦しみを伴う作品だ。

    慰安婦の事をある程度知っているつもりだった。
    読み進むに連れ自分の認識の甘さを思い知り、知っているつもりと真実の間には天と地ほどの隔たりがある事に気付かされる。

    騙され連れて来られた彼女達は、人間扱いされず軍事物資として運ばれて来たという。
    そして来る日も来る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月05日

    とてもエグい。読むのしんどい。
    それが正直なところ。

    でも小説であって、内容は実際にあったこと。
    戦時中に本当に起きていたことであり、
    現代のこの時代に些細なことで
    嫌気がさしてしまう贅沢は、
    私の「運」が良かったのだろうか。

    だとしたら、
    戦時中に生まれた人は
    そういう時代に生まれたから、
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月13日

     ウクライナがロシアから侵略されている。

     街は破壊された無残なアパートや壊れた戦車が放置してあり、人々の苦しみ、うろたえ、希望のもてない姿がメディアで映し出されている。

     昭和4年生まれの母は16歳の時に終戦を迎えている。激動の戦前戦後を生き延びてきている。
    きっと、ウクライナ国民とあの頃の自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月22日

    一気に2時間ほどで読めてしまった短い小説だったけれど、(そんなつもりはないけれど上から目線っぽいコメントしか思いつかない...)良く書けてる、と思った。重たいテーマと現代っ子の軽さ・浅さが上手くマッチしていて、売れたのがうなづける。今時は重たいテーマを重厚感で包むのではなくてこうやって身近に感じられ...続きを読む

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