いつか陽のあたる場所で

いつか陽のあたる場所で

649円 (税込)

3pt

小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃──。綾香が魚屋さんに恋してしまった! 心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。

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いつか陽のあたる場所で のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月28日

    この作品を読む度に感じるのは、作者からの作品に対する愛情。必死に生きる芭子に地の文や登場人物たちを通して常に励まし、温かく見守っているように思える。芭子の俯きがちな人生観は共感する部分も多い。だからこそ、繰り返し読みたいと思ってしまうのかもしれない。
    このタイトルもたまらなく素敵!

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    Posted by ブクログ 2021年11月18日

    傷ついた人、傷つけた人、見守る人、裏切る人。
    いろいろな人間の心の中。でも自分の心の傷と妙に共鳴してしまう。読みながら、自分の生き方を見直させてもらいました。

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    Posted by ブクログ 2021年08月30日

    中学生だか高校生だかで読んだ時もそれなりに泣いたような記憶があるけど、改めて、芭子ちゃんが道を違えた時の年齢になって読み返すと、嗚咽するほど泣いた。

    家族にも縁を切られ、唯一の社会との繋がりであった仕事も辞めた芭子も、「独り」ではなくて。

    お向かいのおじいちゃん、おばあちゃんが仕事を辞めたことに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    芭子と綾香という大人の女性のほのぼのしたやりとりに、親近感がもてた。
    一方で実刑を受けた過去を持つことが、こんなにも生きる場所に影を落とし、生きるための自身の行動すら冷たくかたくしてしまう事に、なるほどと思いつつ、可哀想な仕方ない様な気持ちになった。
    これでは更生なんて生半可な覚悟では出来るはずもな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月08日

    「マエ持ち女二人組」シリーズの第1巻。
    刑務所で知り合い刑期を終えた芭子(29歳)と綾香(41歳)。刑期を終えて、社会に復帰しつつも、それぞれの道を模索している。本書ストーリーでは、取りたてて殺人事件などといった大きな事件が起こるわけでは無いが、二人の奮闘する姿が描かれている。
    別シリーズ「新米巡査...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月24日

    小森谷芭子29歳、江口綾香41歳
    「マエ持ち女二人組」の副題が表す通り
    ふたりが出会ったのは刑務所の中・・・

    決して知られたくはない過去を隠しながら
    必死で生きていこうとする女二人という
    重いテーマながら、軽妙で読みやすいのはさすが。

    地に足をつけ、これからしっかり進んでいけるといいなと
    思わず...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月13日

    音道貴子シリーズ以来、しばらくぶりでの乃南アサさん小説。

    これもシリーズということですが、警察に捕まってしまったほうが主人公の二人とは、意表を突かれます。ひとりは殺人、他は昏睡泥棒の罪!!しかも刑期を全うして社会復帰中という設定。逮捕歴を他人に秘して、谷中という古き良き時代の下町風情での生活。

    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    連作短編だった。主人公が歳上の女性と2人で助け合って生きる話。わりとハートフル。読後感がよい。社会で生きていると、こういうお節介に困惑したり、ご厚意に救われたり、噂話や無意識の差別意識に傷つけられたりするなあと思った。

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    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    感想
    温い家の中。罪を犯しても帰る場所はある。地域がそれを受け入れてくれれば。そして友人がいれば。現実は厳しくてもお天道様は照らしてくれる。

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    Posted by ブクログ 2022年10月11日

    マエ持ち女二人組シリーズの第一弾。
    小森谷 芭子、29歳、裕福な家庭で育ったが、ホストに入れ上げて、強盗剤で7年服役して出所。
    江口 綾香、41歳、夫からのドメスティック暴力に耐えかね、幼い子供を守るために夫を殺害、殺人罪で5年服役して出所。
    このでこぼこコンビが、東京の下町・谷中でひっそりと暮らし...続きを読む

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