Posted by ブクログ
2017年02月20日
警察を舞台にしたドラマは多い。
そのためか、何となく縁はなくとも警察の捜査など知っているような錯覚に陥ってしまう。
けれど、公安となると話は別だ。錯覚する余地などないくらい、その内実は知られていない。
もしかしたら、同じ警察官であっても公安について正確に知っている人は一握りかもしれない。
刑事が犯人...続きを読むを逮捕するには証拠が必要だ。
物的証拠がない、もしくは乏しいときは、犯人しか知りえない秘密の暴露といった意味で自白が重要な位置をしめる。
一方公安は証拠にこだわらない。事実だと納得できる情報があればそれがすべてだからだ。
表舞台に出ることのない公安という組織。
私たち国民の知らないところで、国家的危機から国を守るために公安は動いているのだろうか。
それにしても第1弾に登場したヴィクトルといい、シロコフといい、人間凶器とも言えるようなプロがいるということが恐ろしい。
平和ボケと言われる日本だが、同時にスパイ天国とも言われている。
出来ればこんな恐ろしい攻防は小説の中だけに留めておいてほしいものだ。