ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ
作者名 :

1巻配信中

価格 1,555円 (税込)

あたしとまだ三つだったあんたを置いて、とうさんは家を出て行った。普段着でちびた下駄をつっかけ自転車に乗って、ちょっと出かけて来る、と言ってそれっきり帰ってこなかった──。過ぎ去った長い時間の濃密な記憶と、緻密な描写による重層的なコラージュが織り成す甘美な物語。

ジャンル
出版社
新潮社
ページ数
350ページ
電子版発売日
2012年07月13日
コンテンツ形式
XMDF
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2015年05月17日

本文中にあった次の一節、「……様々なシーンの断片がどっちがどっちの映画の中でのことだったのか、ごっちゃになってしまう。」が、本作を言い当てているんじゃなかろうか。
この、登場人物がぼやけて、語られる話のほうが肥大した小説はずっと読んでいられそうだけれど、夢中で読む、という感じではなくて、これから読む...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2012年04月17日

はぁ~、もうただただため息が出るばかり。金井さんの世界にどっぷりつかってなかなか現実に戻ってこられない。こういう読書ができることの幸せよ!

二十一もの掌編を連ねた構成で、一人の男性の回想という形であるが、はっきりした筋立てがあるわけではない。一貫して流れているのは「失われたものへの痛み」であるよう...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2012年03月11日

時間ではなく場で記憶を語る。何度でも語る。
時に巧妙に逆らう小説。

タイトルがまた素晴らしくて。

ピース・オブ・ケーキは最初に慣用句的な意味を発想してしまったけどそれは山椒のようなもので直訳で受け取ったほうが素直に読めます。

場にとって「私」とはうつろうものだ。

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2014年11月08日

時には数ページにも及ぶ長い文章だけれど、句読点がメトロノームのようにリズムよくかっちり打ってあるので流れるように楽しく読み進めるられた。しかし「私」がいつのまにか「わたし」「あたし」「僕」となり誰の話だか見事に迷う。思えば小さい頃は身近な人々と自分の境界など無かったなぁなどどふと思い出した。マッチ入...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2013年03月21日

金井美恵子の世界、というより金井美恵子の品格の見本市で、アア、金井美恵子はずっと変わらず金井美恵子だなァと思う(おもわされる)ところまでワンセットで金井美恵子でした。

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2012年05月19日

金井さんは、しばらく小説はお休みしているのだと思っていたので、久しぶりに本屋で金井さんの本を見かけて、心の中で小躍りしてしまいました。
最近は、ハウトゥー本とかマンガみたいな小説が流行ってるけど(否定しているわけではありませんよ!!)、こーゆーのがやっぱイイよね★
と、自分の好みを再確認。
小説に、...続きを読む

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2012年05月17日

きらきらさらさらとした、美しい文章たち。特に中身があるわけではない、だけども魅了される、魅力的な連作短編集。

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2018年10月17日

ページを埋め尽くす文字。句読点や改行がほとんどなくつらつらつらつらと続く金井美恵子の世界。
意味がわからないのに不思議と絵が浮かびそれが次々移り変わって行く夢うつつ。

このレビューは参考になりましたか?

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

Posted by ブクログ 2012年06月07日

夢の中で夢を語られるような不思議な文章と
どこまで一気に読んでいいのか分からないような
不思議なリズム感の虜になった。
美しいイメージの連続を思い描くのが難しくて
なかなか一気には読めなかったけれど、
それがまた楽しくも幸せだった。

このレビューは参考になりましたか?