この世でいちばん大事な「カネ」の話

この世でいちばん大事な「カネ」の話

594円 (税込)

2pt

「生まれて初めて触ったお金には、魚のウロコや血がついていたのを覚えている」――お金の無い地獄を味わった子どもの頃。お金を稼げば「自由」を手に入れられることを知った駆け出し時代。やがて待ち受ける「ギャンブル」という名の地獄。「お金」という存在と闘い続けて、やがて見えてきたものとは……。「お金」と「働く事」の真実が分かる珠玉の人生論。

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この世でいちばん大事な「カネ」の話 のユーザーレビュー

マンガ家・西原理恵子が「カネ」と自らの人生について、赤裸々に語った本。
「カネ」で家族が崩壊するという壮絶な経験をしたのち、高知から上京。貧乏生活を続けながら美大の予備校に通うも、成績は最下位…。そんな状況で「絵でお金を稼ぐ」という信念を持ち続けるのは容易ではなかったはずですが、彼女は自分のやり方で道を切り拓き、徐々に「絵を描くこと」でお金をもらえるようになっていきます。やがてマンガ家になった西原さんは、またしても「カネ」に翻弄されてしまうのですが…。
才能がある人と自分を比べて落ち込む暇があったら、自分が戦える場所を探し、そこで勝負する…そんな生き方を選択できたのも、お金を得ることの厳しさを幼い頃から身に染みてわかっていたからこそ。逆境から這い上がり成功した西原さんの生き方には敬服。お金や仕事への向き合い方を改めて考えさせられました。

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感情タグBEST3

    購入済み

    なんか切ない

    2014年01月16日

    カネの話なんだけどカネの話だけじゃない。
    人が生きるってこういう事。リアルってこういう事という話。
    1章の西原さんの子供時代の話は自分の家もこんな感じだったなと思ってしばらく目を閉じて湧き上がってくる感情を抑えた。
    カネは生きていく力だ。そして人を殺す凶気の元だ。
    リアルな体験に基づいて素直にカネと...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    仕事にやりがいがない、自分のやりたいことが分からない、というのは多くを選択できるようになった贅沢な悩みなんだということが良く分かった。

    特に終盤で書かれている海外の貧困層の例は非常に心に刺さるものがあった。この世界には生きることも死ぬことも選択できない人たちがいること。身売りをされるためにこの世に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    正直、今なんで仕事してるのか、なんの仕事したいのか分かんない。西原理恵子さんの言葉はとても胸に響く。
    「この人に負けたという人に出会ったら悔しがらずに喜ぶ。それが世間を知ること」「お金で自由を買う」「何かをやり始める時の最初の壁は自分の実力を知ること」「お金との接し方は人間関係と同じ」
    これらのたく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月25日

    「働く」ことが生きる「希望」。重い。ここまでの悲しい思いをしてきた事がない私は、決してお金持ちではないけど、恵まれてるのかもしれないなあ。コロナとか物価高とかで、なかなか生活も大変な昨今ではあるけど、働いていきましょう。
    解説の勝間和代さんの「無収入生存年数」もヒントになったな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    貧困の話、ギャンブルの話、アル中の話、アジアの話、お仕事の話、お金にまつわる絶望と希望の話。すべてのお話は切実で心を鷲掴みにされました。確かに働くことって救済なのかもしれないしお金で誰かを守るって事はそれもまた救済なのかもしれない。自分の子供時代を考えると貧乏だと思っていたが、本物の貧困というものと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月10日

    西原氏の体験を基に、お金に絡む話が赤裸々に語られている。日本人はとかく金にまつわる話は下品だということにして語ることをしない。もっと友人知人はともかく、少なく都の家族とはお金について率直に話をするべきだと思う。5章の話、胸が痛む。中高生に読んでもらいたい本だ。自分もそのころに読んでおきたかった。当時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月28日

    私はあまり個人の見解みたいな本は好きでないが、この本は面白かった。日本ではお金のはなしをすると、卑しい奴みたいなイメージがある。しかしながら、お金がないと何もできないということもまた、事実である。そのような事実を実体験を踏まえて書いてあります。

    0

    Posted by ブクログ 2020年12月20日

    良くも悪くも衝撃が走った。作品というより、本での活字を通して生き様と経験を伝承、発信、打ち明けたいという気概が伝わってきた。
    貧困に対しての基礎知識となっている20歳までの経験と、その後のお金を手に入れてからのギャンブルにハマるという急転換があまり結びつきはしないが、スタンスがはっきりしていて潔い。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月10日

    単行本が出たのが理論社からだから、ヤングアダルトに向けて書かれたんだろう。読んでいてもそんな感じがする。
    無頼ではちゃめちゃな生き方をしているようにも見える著者だけど、生まれ育った境遇とか、自分で道を切り拓いた若い頃の経験とか、わが子への思いやだんなとの関係とか、濃い経験から導かれるカッコつけてない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月28日

    貧しくても、諦めたらだめ。立ち止まってはだめ。体を動かし、働く。豊かさを手に入れるにはお金が必要。
    お金にまつわる、善と悪を知れた本です。

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