Posted by ブクログ
2021年06月27日
伊坂幸太郎の作品の傾向を語るには恐れ多いですが…。
平凡な一個人にはどうしようもない巨大な何か
(『モダンタイムス』『ゴールデンスランバー』『終末のフール』)
に対して、どうしようもないなりに足掻いたり、折り合いをつけたり、うまくいけば逃れたりする様子を作品にしていると感じた。
これは小説だけじ...続きを読むゃなく、我々が生活するこの社会にも言えることだと思う。
小説のような巨大な何か程でないにしても、例えばうざい上司とか、そういうどうしようもないものも、『勇気を持って』些細な抵抗をすることで思わぬ方向に状況は変わるかもしれない、と思った。